センサーネットワーク


数年前に「センサーネットワーク」を研究していました。センサーネットワークとは、簡単に言うとセンサーがネットワークに接続されて新たな価値を生み出すシステムです。細かく言うとセンサーがワイヤレスであったり、データ通信がマルチホップ通信であったり、即興的にネットワークが構築されるアドホックネットワークであったりといろんな特徴づけも出来るのですが、とりあえずはここではセンサーがネットワークに繋がっているものをセンサーネットワークとして取り扱います。

センサーネットワークとカディンチェ

創業にあたり、当社が提供すべき技術してセンサーネットワークは選択肢に上がっていました。実際に受託開発では生体センサメーカーや私立大学の研究室からセンサーネットワークのデータビジュアライゼーションシステムの開発も受けております。ただ、パノラマバーチャルショップ/ツアーサービスにフォーカスしていたこともあり、自社サービスとしてセンサーネットワークに関する営業を出来ていないのも事実です。今日はそんなセンサーネットワークに関して、世界的にはどんなプロダクトやスタートアップが出てきているのかまとめてみました。

クロスボー:Mote

クロスボーはセンサーネットワーク研究の権威の一つであるカリフォルニア大学バークレー校発のベンチャー企業で、センサーネットワークを構成するセンサーノードの開発や販売を行っている会社です。世界中の研究者はここの製品であるMoteを使っていることもあり、センサーネットワークの会社としては老舗と呼べる会社だと思います。その製品の一つがeKo Moteで、防水タイプの無線センサーノードになっていて、主に農業等での使用を想定されています。


Green Goose

こちらはセンサーネットワーク研究者の後輩に教えてもらった米国の会社です。二つの製品を発売していて、一つは歯ブラシセンサーで、子供の歯ブラシに装着することで、どれだけ歯磨きをしているかをスマートフォンアプリを通じてチェックできるものです。もう一つはペットセンサーで、ペットがどれくらい散歩をしたのかや、3食食べているかなどをモニタリング、記録できるシステムになっています。センサーを日常的に楽しく使おうというアプリになっていますね。


SmartThings

クリエーターのためのクラウドファンディングサイトで話題になっていたのが、物体にセンサをつけることでモノをスマート化し、モノのインターネットを構築するデバイスSmartThingsです。原理的にはGreen Gooseなどとも似ていて、ドアにセンサをつけて開閉を検知し、ベースステーションにそのデータを送るなどの仕組みです。このモノのインターネットという考え方はRFIDによるオブジェクト認識から最近のSmartThingsのような取り組みまでを含めて、今後発展するであろう分野だと認知されています。


Pachube / Cosm

ここまでの多くがハードウェアを提供してたのに対して、Pachube / Cosmはそういったデータを集約するウェブサービスです。もともとはPachubeという名前のサービスでしたが今はCosmと呼ばれているようで、センサーの所持者はこちらのサイトに自分のセンサーを登録することで世界中の研究者や開発者にセンサーデータを提供できます。逆もまたしかりで一般ユーザはサイトに登録されているセンサーデータを利用して新たなアプリやシステムを作れます。実は当社のオフィスに設置されていた温度センサを一時期Pachubeにフィードしていました。


Microsoft SenseWeb

マイクロソフトの研究所でも、センサーデータを集約するウェブサービスであるSenseWebの研究がされていました(いまでも続いているかはこちらのウェブサイトからは読み取れませんでしたが)。大企業の研究所らしく、地図アプリケーションである3次元地形図へのデータのプロットをやったりと多くの研究成果が生まれたようです。


まとめ

センサーネットワークの技術自体は軍事、農業、工場等の大規模インフラストラクチャとして導入されているケースは多く存在しますが、一般ユーザの生活に入ってくるのはこれからだと考えています。また、センサーネットワークをテーマとした国際学会(例:ACM Sensys)も盛んで、次から次への研究成果が出てきています。今後も注目していきたいと思いますし、技術開発に取り組みたいと考えています。また追加情報がありましたら、こちらのページに追記していきたいと思っています。

soko aoki


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