ビジュアルコンテンツの中でのパノラマ静止画・動画の位置づけ


カメラがデジタル化し、ポータルサイトではCGM(Consumer Generated Media)によるコンテンツ収集を行うことで、ウェブ上には静止画や動画が急増しています。そのような社会状況の中、当社ではパノラマを1つのキーワードとして取り組んでいます。本日はそんなビジュアルコンテンツ時代のパノラマ静止画・動画の位置づけについて整理してみました。

情報量と表現力

通常の写真の視野角は、標準レンズで25度から50度、広角レンズで60度から100度、魚眼レンズ等の超広角レンズでも最大180度です。一方でパノラマでは全周囲360度になるため、撮影・表現できる範囲が圧倒的に広い訳です。一方で綺麗な方向、かっこいい所だけ撮ろうというのは通用しなくなり、とにかく全方向全部撮れてしまうという特徴もあります。写真だけでは、お店や部屋の雰囲気がわかりにくい、というような場合にはまさにパノラマコンテンツの威力が発揮します。より多くの情報を、より効率のいい表現方法で伝えたいので、パノラマをお勧めしています。

民生用と業務用

昔はプロにしか撮れない映像、プロにしか作れないコンテンツが多く存在しました。デジタルデバイスの普及とともに民生用機器でも高品質のデジタルコンテンツが作れるようになってきました。しかし、ウェブサイトを見ててどのコンテンツも自分で作れるようなコンテンツだったらつまらないですよね?時間やコストをかけて情報収集するなら、やはり良質なコンテンツを見たいと思うわけです。パノラマ写真はスマートフォンアプリなどでも撮れるようになっては来ていますが、画質は良くありません。そこで簡単にアプリやカメラだけでは作れないコンテンツやそのためのツールを作り続けています。

進化の方向性

とはいえ、パノラマ静止画・パノラマ動画が数年後も現状のままとは思っていません。以下のような進化の可能性があると考えています。

◆多量のパノラマ写真の集積:パノラマ静止画を多量に集めることで、動画のようにパラパラ漫画的に再生できることをHyperlapseは証明してくれました。またGoogle Viewsというサービスが、一般人が撮影したパノラマ写真をGoogle Mapsで公開できるようなサービスを開始しました。これらの動きはパノラマ静止画が急増するきっかけになるかもしれません。以下の動画はHyperlapse。

◆ライブストリーミング:イベントの中継にUstreamやニコニコ生放送が盛んに使われるようになっているように、パノラマ動画のライブストリーミング化というのは1つの可能性だと思います。まだ日本では取り扱っている会社は少ないようですが、ヨーロッパでは盛んになって来ていて(例:YellowBird)、イベント・ショー・コンサート等のパノラマライブストリーミングが実現されています。
◆3次元化:静止画にしても動画にしても、被写体の形状情報は取得できていません。しかし、弊社で過去に行っていた3Dモデリングではレーザースキャナーを使用したり、最近のKincetLeap Motionなどのジェスチャー認識でバイスでは赤外線で3次元情報を取得してるなど、被写体の3次元情報を取れる時代がきており、実空間表現に3次元モデルが使われる日も近いと思います。

パノラマで驚きを創る

パノラマバーチャルショップやパノラマ動画の営業をしていると、「何故パノラマをやっているの?」と聞かれることが多々あり、今回はそんな質問に対して、特に技術的背景や今後の技術的可能性を基に書いてみました。いままでみなさんが見たことの無いコンテンツを作り、驚きを創り、お客様や世界に貢献できればと思っています。

参考:空間表現技術の可能性(2012年7月25日記載)

soko aoki


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