撮影隊の記録:ヒマラヤ=ブータン 中編


ブータン王国からお仕事もらいました

 カディンチェ株式会社の自己満足的な挑戦であった、昨年の「ヒマラヤ撮影隊」を振り返る本シリーズですが、本文に入る前にまずひとつご報告があります。
ご報告とは…。なんと、ブータン王国からお仕事をご発注頂きました!! わっしょーい!!
 僕たちのような超ウルトラ零細企業が、ヒマラヤの「王国」からお仕事を頂いたわけなのです。なんと光栄なことでしょう! 社長からの「ブータンの仕事、決まったよ」という報告に会社は沸き、興奮した私は鼻血をながし、メンバー有光さんは牛乳を吹いたと言われています。
 それにしても僕たちのような日本の零細企業がなぜこんな仕事を頂けたのかと言うと。それは、「愛」。ブータンという国に対する憧れと、並々ならぬ「愛」だったのです。「こいつらまたふざけてる」と、思う人が居るかもしれませんが、実話なんです。このコンペでの他社の提案は、価格や仕様、工期などが記載された通常通りのものだった(と思う)のですが、僕たちの提案はイキナリ「ブータンへ送る愛とメッセージ」から始まります。昨年の「ヒマラヤ撮影隊」で感じたことや思ったことを提案内容にふんだんに盛り込み、資料の最後もやはり「愛」で締めくくりました。そしてそのメッセージが、ブータン政府の皆様の胸に、「どーん」と受け止められたのです。多分きっとそうなんです。
 そんなわけで、「ヒマラヤ撮影隊」の取り組みは、1年の時を経てさらに大きな挑戦へと発展してきました。うーん。行って良かったなぁ。

オグロヅルの飛来する神秘の谷


 前回の記事で、「マイナス8度のファームステイ先」に到着しました。翌日は、この家で暮らす人々の生活や慣習、どこかなつかしい感じのする渓谷の風景を、スペースバズーカで撮影していきました。左の写真は午前8時の村の風景。この時間になって陽があたってきても、凍った洗濯物はカチコチのまんまです。よく見るとほとんどの家の軒先で洗濯物が凍ってました。干してるんじゃなくて、洗ってるのかな。。一度凍らせると汚れが落ちる、みたいな。
 この日は快晴。透き通るような青空に、渓谷を敷き詰める美しい緑の絨毯は、いままで見た他のどの景色にも例えることのできない素晴らしい景観美をつくりだします。写真でも動画でも伝え切れないその美しさを、高画質パノラマによるヴァーチャル・ツアーにしてみました。これ↓

伝統的な生活と、近代文明


 ファームステイ先でお世話になったベム・シンレーさんによると、この村で初めて外国人を見たのは8年程前とのこと。それまで「外国」というものがあることは知っていたが、遠い遠い世界のことだと思っていたそうで、初めて欧米の人に会ったときは、おったまげたそうな。僕たちが訪問した頃のポプジカは、電気が来てない(自家発電機のみ)。電線を引くことで自然環境に影響を及ぼしてしまうと、オグロヅルが来なくなってしまう可能性があるから、この近辺は環境保護政策の対象地域。住民もそれに賛成しているから、電気が来てないそうだ。最近では、環境に影響を与えない方法(地中に埋設)で電気を通す計画もあるそうだけど、もし電気が使えたら今の暮らしはずっと楽になるだろうに、自然との共存を優先して昔ながらの生活を受け入れるという姿勢に、ものすごく関心してしまうわけなのです。
 この時の撮影や様子は、以前ニュース・メディアの記事になりました。詳細はこちら。「どちらが幸福か? ブータン VS 日本」 (日本ビジネスプレス)
 

伝統的な生活と、近代文明


 ブータンという国は、他の先進国や文化圏にはない、独特の価値観を内包した文化がある。そして、日本やその他の都市圏からはアクセスの難しい(飛行機でビュって飛べば、ティンプーまではすぐ着くけど、気持ち的に)秘境でもあります。この国のそんな有り方は、様々な意味で日本との類似点や、比較対象になる点があるように思うのです。ブータンと接することで得られる知識や気づきや気持ちは、僕たちの国日本を良くする何かにつながるような気がするのです。そんなブータンを「伝える取り組み」として、僕たちの技術がお役に立てるような気がしています。
 冒頭の「ご報告」もあったので、今回はこの辺りで。




最後に、いぬ。ブータンではなぜか犬もやさしそうに見える。


yasuhiro ichikawa


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