発売から5ヶ月:Kinect ハックまとめ


Kinect発売から5ヶ月

 Kinectの発売から約5ヶ月。世界中の新しいもの好きエンジニア達の様々な取り組みも、なんとなく一巡したような感じがあります。YouTubeには、「Kinect ハックの5ヶ月間のまとめ」的なビデオが投稿されていました。Kinect Projects – The first 5 months
 Kinectがエンジニア達の心をつかんだ理由は色々あると思うけど、この短期間でこれほどたくさんの作品が生み出されたデバイスとゆうのは、これまであまりなかったんじゃないかと思います。そこで、僕たちカディンチェの視点から、この5ヶ月のKinectハックを振り返ってみたいと思います。

空間モデリング系


 カディンチェ技術とも関連性が深い「空間モデリング」という切り口。まずは、発売後すぐに話題になった、3D Video Capture with Kinect。最初にこのビデオを見たとき、何やら異質な見た事のない動きに直感的に感動しました。そして圧巻だったのがこれ、「Autonomous Flight with a Kinect by MIT CSAIL」。Kinectを使った小型ヘリの自律飛行。飛行しながらKinectが取得した画像と深度を元に、3D空間へのマッピングまでしちゃってます。これはもう彼らの動機に驚いた。普通飛ばそうとは思わない。「小型で安価だし、仮に落ちても弁償すればいいよね」という会話がMITの学生の中であったかどうかは分かりませんが。さすがMIT。

新しい操作方法


 マウスやキーボードを触らない、つまり人間が直接的にデバイスを使わない新しいコンピュータのインターフェースとしても、Kinectは様々な実験環境を提供してくれました。例えばこうゆうの。「Kinect Hand Detection」。従来マウスでやっていたことを、フィジカルに置き換えるという視点かな。色々なやり方が生まれては試され、本当に「やりやすい方法」だけが、今後残っていく気がします。
 コンピュータだけではなく、「ロボットを操作する」という作品がこちら。「Control the Humanoid Robot by Kinect」。この作品の本当にスゴいところは、作者の方が自作したロードバランス・エンジンなんですが(本当にスゴい)、この操作映像に僕は大きな衝撃を受けました。ロボットを操作する場合、「リモコンで操作(鉄人28号・タイプ)」、「コックピットで操作(ガンダム・タイプ)」、「コックピット+脳神経とのリンク(エヴァンゲリオン・タイプ)」など色々な手法が考えられてきましたが、僕が最も憧れていたのはこの、「操縦者の動きがそのままロボットの動きになる(魔神英雄伝ワタル・タイプ)」だったのです。そしてガンダムも大好きだった僕は、「ワタルみたいにモビルスーツを動かしてみたい」と夢想していたものでした。なのでこの動画には「グッ」とくるものがありました。

拡張現実


 アニメの話とか書くとまた怒られるので、次。AR(拡張現実)系。これまた色々な作品やデモがあるわけですが、僕がまず好きなのはこれ。「Real time lightsaber on the Kinect on PC」。…スターウォーズが好きなんです。どうしようもなく好きなんです。この映像、ライトセイバーの動きがとても自然。制作者の方も、きっとスターウォーズ・マニアなんだと思います。ライトセイバーの扱い方を「知ってる人の動き」です。
 まじめな事例としてはこうゆうのもありました。「Augmented Reality Magic Mirror using Kinect」。身体の中が透けて見える、とゆうヤツです。CTスキャンして構築した本物の3Dデータを使っているのかな。検査結果の説明なんかでもしこうゆう見せ方をされたなら、先生と一緒に画面をみるよりもずっとリアリティを持って、自分の健康と向き合える気がします。

おしゃれ系


 純粋な表現としての活用や、アート作品としても、Kinectのハックは盛んです。「DaVinci prototype on Xbox Kinect」のようなお絵描きツールや、「Kinect Ballpool」みたいに、インタラクティブなゲームなど、子供や若者に喜んでもらえそうな作品も多い。「Interactive Puppet Prototype with Xbox Kinect」のように、作り込んだグラフィックスを、身体を使って操作するというシンプルな体験ですら、PCの画面とマウスで操作するのとは全く違った新しい感覚を得ることができます。用途や目的にとらわれず、新しい手法や発想だけを意識して作る表現やアート作品は、今後もう少し出てきてほしいなと思っています。

最近のカディンチェとKinect

 とゆうような感じで、カディンチェの視点というよりは、ごく個人的な視点になってしまいましたが。。。
新しい体験というのは、話を聞いたり、動画を見たりするだけでは、伝わり切らない「第六感」的な部分が確かにあります。いきなり目の前のリンゴが天井に向かって「落ちる」なんて現象が発生したら、すげぇびっくりすると同時に、なんだか言葉にできない不思議な気分になるはず。その「不思議な気分」とゆうのは、実際に体験してみないと分からない。Kinectによる新しいインターフェース、それを活用した新しい操作方法や仕掛けは、きっとそうゆう領域に属する体験なんじゃないかな、と考えています。
 さて、カディンチェですが。日々の仕事に追われながらも、少しずつKinectと仲良くなってきた今日この頃です。年内にはKinectを使った非常に楽しみな案件も…実現するかどうか分からないですが、ありそうな予感がしています。次回のKinect関連記事では、Kinectのスペックや技術的な考察なども交えて、書いてみたいと思います。


 ←おまけ。Tomoto S. Washioさんが作ってくれた Kinect-Kamehameha を試すカディンチェ。スパーキン!!
 


yasuhiro ichikawa


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