3Dプリンタでカメラマウンタを制作


メイカーズ・3Dプリンタ

クリス・アンダーソンさんの書籍「MAKERS―21世紀の産業革命が始まる」が話題になっています。すでに読まれましたか?この本の通りの未来が来るかどうかは議論があるようですが、まずは話のタネに読まれることをお勧めします。

オープンソースのデザインと3Dプリンタを使って製造業をデスクトップ上で展開している。カスタム製造とDIYによる製品デザインや開発を武器に、ガレージでもの作りに励む何百万人という「メイカーズ」世代が、製造業の復活を後押しする。ウェブのイノベーション・モデルをリアルなもの作りに持ち込むことで、グローバル経済の次の大きな波を起こすのだ。世界規模で進行する「メイカームーブメント」を決定づける一冊。

うん、確かに私もワクワクしましたし、当社のCTOなんかはワクワクを通り過ぎて、「3Dプリンタ欲しい!」と言い出しました。そこで、当社では個人が自由に使える予算があるのですが、その予算を使ってMakerbot社のReplicator2という3Dプリンターを調達いたしました。

3Dプリンタ:Makerbot Replicator2

3Dプリンタが動いている様子、これは未来です。プラスチックが積層されることで、オブジェクトが出来上がってくるのです。動いている様子を見ているだけでも楽しいです。もちろん、機種によっては複数の色を使えなかったり、精度が悪くて変な出っ張りが出来たり、そもそもプリンティングに時間がかかったりもします。けど、技術の萌芽期なんてのはこんなもんですし、すでにこのレベルでも十分に使える・遊べるのです。

3Dプリンタでカメラマウンタを制作

じゃあ、この3Dプリンタを使って何を作るか?私自身も「会社のロゴマークを3Dで作ってキーホルダにする?」などという安易なアイデアしか湧かなかったことを正直に告白しますが、そこはCTO、見えてる可能性がより広いです。「パノラマ撮影用のカメラマウンタを作ったよ」←完了形になっているところがポイントです。なお、設計にはOpenSCADというフリーの3D CADを使用したそうです。

当社はパノラマバーチャルショップの構築などで撮影出張をすることが多いのですが、既存のパノラマ撮影用の雲台・治具は大きくて重いのが問題でした。そこで、小型のミラーレス一眼レフカメラSony NEX-5Dシリーズ用のマウンタ(カメラを三脚に固定する為の部品)を3Dプリンターで作ることにしたのです。ちなみに同様の市販製品を買うと2-3万円はします。それを3Dプリンターで自作することで、設計制作時間数時間+材料費数百円。完成したのがこちらです。

3Dプリンタ時代のビジネス

どうでしょうか?試しに試験撮影をしましたが、しっかりと固定され綺麗に撮影できました。そしてプラスチックだから軽い。欲しいと思ったモノが、自分の所で作れるというこの手軽さ・便利さ。え、かっこわるい?たしかに無骨だし単色だけど、社内業務用なのでこんなんでいいんですよ。

こうやってモノを作ってみると、売りたくなるのは商売人のサガでしょうか(こちらのマウンタをご希望の方は当社問い合わせページからご連絡下さい)。このメイカーズ時代、こうやってニッチな部品や雑貨を作って商売をするというのも1つの手でしょうし、3Dプリンタ・3D CAD・3Dモデルの販売サイトなどの制作者補助の方で商売するというのもアリなんでしょうね。何はともあれ、このメイカーズな潮流は始まったばかり。今後も試行錯誤しながら、この時代を楽しみたいと思っています。

3Dプリンターの動作音とプラスチックが焼ける臭いが漂うオフィスより
soko aoki


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