ヒマラヤからのレポートなど

 渡航の様子、現地からのレポートなど、Blog形式でお伝えしていきます。

11
FEB
  • 場所:東京
  • 時間:24:30
  • 投稿者:井村 俊介

ヒマラヤ・ツアーを終えて

 昨日ブータンでの最終日を迎え、今日及び明後日でクルーは日本への帰国の途に就きます。約24時間をかけて、ブータン・パロ空港、ネパール・カトマンズ空港、そしてタイ・バンコク空港を経て東京・成田に向かう長旅です。ツアーを通じて、クルーに大きな事故や病気が無かったことはもとより、当初予定していた撮影やインタビューの多くを無事こなすことができ、成功裡に終わったと言えるのではないでしょうか。(私はと言えば、ブータンのホテルのトイレに閉じ込められたりと色々とトラブルの耐えない旅でしたが…)

 今回訪れたネパールとブータンという国については、私が所属するNPO法人Pax Earthと深い関わりがあるため、ある程度の予備知識を持っていました。しかし、それはあくまで頭の中での「知識」であって、「体験」ではないことを、改めて痛感しました。メディアにおいて、どれだけネパールの環境問題が叫ばれても、どれだけブータンのGNH(国民総幸福量)について論じられても、バクマティ川のヘドロの匂いを嗅ぐまでは、ポプジカの農家の家族と寝食を共にするまでは、それを実感することはできないのです。

弊社社長が「インターネットにある情報だけが全てだと思うな」とよく言いますが、まさにその通りだと思います。当たり前の事実ではありますが、今回のツアーで再認識しました。古来から人々は自らが体験した驚きや感動を、様々な手段を使って他の人々と共有しようと努力してきました。手段が多様化・複雑化・仮想化する現代だからこそ、ふと気を抜くと、この当たり前の事実を見失ってしまうのかもしれません。

 さて、弊社は「驚きを創る会社」・「Surprise! Surprise!」をコーポレート・ステートメントとして掲げており、ヴァーチャルツアーシステム、spaceviewerを始め、室内3次元モデリング技術やセンサーネットワーク技術などを保有しています。  今はまだ小さな芽かもしれませんが、これらの技術が触媒となって、人々が得た体験や驚きを、よりリアルに、より鮮明に、より速く、世界中を駆け巡るような未来を実現すべく社員一丸となって頑張っていきたいと思います。

 最後に、今回のツアーに多大な協力をしてくれた方々を代表してスージャン・コイララ氏とアナン・ロジャ氏、時間を割いてインタビューに応じてくれた関係者の皆様、そしてネパールとブータンの自然と文化、たくさんの驚きを与えてくれた全てにカディンチェ!(ありがとう!)

10
FEB
  • 場所:パロ
  • 時間:23:50
  • 投稿者:市河 靖弘

ヒマラヤ最終日

 最終日の今日は、ティンプーのメモリアル チョルテンの撮影からはじまりました。その後、弊社社長はブータン政府GNHヘ「ブータン観光産業政策のこれまでの評価と今後の戦略」について取材に伺いました。伝統文化を守り、国民総幸福量を国家政策のひとつの指標として掲げるブータンでは、観光産業を国家戦略のひとつの柱として位置づけています。ブータンでは、現在年間3万人程度の外国人観光客を、2013年までに10万人に増やすことを目標にしています。

 取材中、他のクルーはティンプー市内の全貌が見渡せる丘の上の寺院や、この国唯一の動物園を訪れました。動物園の主役は「ターキン」という世界的に珍しい動物でしたが、3頭の内2頭が最近柵から逃げてしまい、残念ながら動物園は閉鎖されていました。

 午後はティンプー中心部の時計台広場を撮影の後、今日2度目の取材がありました。ブータン政府観光局を訪問し、やはり「ブータンの観光」をテーマにお話を伺いました。他の多くのアジアの国々が、急速な経済発展と社会インフラ整備のアンバランスや、経済のグローバル化と外部文化の流入による自国文化への影響など、様々な問題を抱える中、「観光産業」を国家戦略と捉えたブータンは、今後アジア各国の途上国にとって新しい「モデル」となりえるのか。とても興味深いお話を伺うことができました。

 取材の後はティンプーを出発し、山あいを縫うように走り、馬の群れをすり抜け、一路パロへ向かいました。パロでは、有名なタクツァン僧院を見学。約2時間のトレッキングとはいえ標高2800メートル。普段あまり運動をしない僕にはちょっと厳しかった。。

 さて、10日間に渡ったカディンチェヒマラヤツアーも明日が最終日。素敵な経験を元にした、たくさんの素材を、東京でじっくり料理したいと思います!

09
FEB
  • 場所:ティンプー
  • 時間:32:00
  • 投稿者:内田 和隆

ポブジカから首都ティンプーへ

ファームステイの朝、外は一面に霜が降りて真っ白。そんな寒さに耐えながらも、滞在先の建物や、牛が悠然と歩くのどかな風景をspaceviewerに収録していきました。

ファームステイでの貴重な体験を胸に、我々はブータンの首都・ティンプーに向けて出発。

途中でお寺に寄って撮影したり、町の商店街?を見学しながら、山道を西へ西へ進んで行きました。

そんなこんなで日没前にティンプーに到着。一国の首都とは思えない静かさですが、伝統と少しのモダンさが融合した素敵な街であります。明日のティンプー探訪が楽しみです!

08
FEB
  • 場所:ポブジカ
  • 時間:21:06
  • 投稿者:青木 崇行

プナカゾンの撮影とポブジカでのファームステイ

ブータン二日目午前は、プナカのゾン(城塞)でのspaceviewerの撮影です。ゾンとは昔は城塞として建てられた建物で、現在は僧院+行政施設として利用されています。撮影の最中にも、知事室の前では村人が群がり、お寺として利用されている部屋では約40人のお坊さんがお経を唱えておられました。

また、二日目午後には、プナカから約3時間かけてポブジカに移動し、そこでファームステイでした。ポブジカはオグロツルが飛来する谷として有名で、ツルの為に電線を設置しておらず、お世話になったご家庭でも小さなソーラー電池以外はありませんでした。ですので、21時ごろに夕食を終えたら、そのまま就寝です。気温は氷点下になるものの、暖房はなく隙間風も多く、ガイドさんも含めてみんなで固まって寝ましたよ。

07
FEB
  • 場所:プナカ
  • 時間:24:12
  • 投稿者:井村 俊介

ブータン潜入!

カディンチェ・ヒマヤラツーアも中盤に差し掛かり、今日からいよいよブータンに入国です。

午前中の便でネパール・カトマンズ空港(標高約1,300m)を出発し、ブータン・パロ空港(約2,000m)に到着、その後プナカへの向かう途中の山頂付近(約3,000m)で昼食を取り、現在はプナカのホテル(約1,300m)に滞在中という非常にアップダウンの激しい1日でした。※標高はいずれもSUUNTO X-Landerによる計測のため若干誤差があります。

日中は気候も穏やかで、空気も澄み渡っています。パロからプナカへの道中では、日本人にはどこか懐かしさを感じる風景の中、決して裕福ではないけれども、シンプルに力強く生きるブータンの人々の生活を垣間見ることができました。激しい人々の往来、渋滞で鳴り響くクラクション、舞い上がる排気ガスが日常風景のカトマンズとは、まさに正反対ですね。

ブータンでは、自国文化の保護の観点から、旅行客の急激な流入をコントロールすることを目的として、1泊当たりの滞在費を200US$(ガイド、食費、宿泊費などを含む)に設定しています。ブータンの非常に美しい自然やチベット仏教寺院、そして、この現代において素朴な生活を営む人々を見る限り、ハイエンド層の旅行客にターゲットを絞る観光戦略は有効に機能しているように思えます。

やや閉鎖的・前近代的な印象を受けるかもしれませんが、今回のツアーをアレンジしてくださったアナン氏は優秀なツアーガイドであるとともに、流暢な英語を話し、MacBookとCanon EOS40Dを使いこなすフォトグラファーでもあります。

短い滞在期間ですが、このようなブータンの多面性を自ら体験し、魅力的なコンテンツとして日本に持ち帰れるよう頑張りたいと思います。spaceviewerの撮影は明日から開始です!

06
FEB
  • 場所:カトマンズ
  • 時間:23:50
  • 投稿者:市河 靖弘

カトマンズ3日目。

今日は朝から分刻みのスケジュール。朝から二つの訪問と、二回の朝食をこなしました。。まずはネパールの東大・トリブバン大学でツーリズム研究をされている教授のご自宅を訪問。今後のネパールの観光産業についてお話を伺いながら、朝食をご馳走になりました。

その後はPax Earth Nepalメンバーのご家族が営む自動車修理場で打ち合わせの後、再び朝食をご馳走に。ここでは午前中にも関わらず、ネパールワインをご馳走になり、日の高いうちから若干気持ちよくなってしまいました。

午後からはクルーを2つに割かなければ予定を消化しきれず、「取材+打ち合わせ班」と「撮影班」に分かれることに。僕は「撮影班」として、ひとつでも多くカトマンズ近郊のスポットを回るべく、車を走らせ街を駆け抜けました。最初に予定した撮影地はなんと8カ所!今日はネパールの祝日のため、道は比較的空いていましたが、さすがに8カ所も飛び回れるわけがなく、パシュパティナート、スワヤンブナート、パタン地区の3カ所を回るのが精一杯でした。

それにしても、カトマンズの街を見ていると、中世の面影をそのまま残しているというよりは、遺跡の中に人が住みついたかのような錯覚を受けます。僕たちが「観光地」と認識して訪れる場所のほとんどは、今も人々が普通に暮らしている住居だったり、生活の中で日々利用している公共の施設だったりします。僕の中にある「普通」と、カトマンズに住む人たちの「普通」の間にある接点の糸口をみつけるためには、短すぎる滞在だったようです。

さて、本日の撮影地と撮影の様子ですが。

最初にパシュパティナートを訪問。ネパールで最大のヒンドゥー寺院で、寺院の横を流れるパグマティ川での火葬が有名です。猿をかわし、人ごみをかき分け、パグマティ川にかかる端の真ん中で撮影をしてみました。

次にカトマンズ西部の丘の上にあるスワヤンブナートを訪問。ボダナートと同じく巨大なストゥーパのある寺院ですが、この寺院から見渡すカトマンズの全景が素晴らしい。しかし、この丘の上に登るために体力をえらく消耗し、普通の写真を撮る余裕がありませんでした。。

最後に、パタン。ネワール建築の傑作が密集する、中世に栄えた仏教都市です。「中世に栄えた」と言っても、現在も普通に生きている街。石造りのクリシュナ寺院をはじめ、どれもとっても素晴らしい建築物の数々。扉や窓に施された木彫りの装飾も、ネワール文化の奥深さを感じる印象的なものでした。

明日はカトマンズを立ち、最後の秘境と言われるブータンへ向かいます。ブータンのインターネット環境が今ひとつ不明ですが…。たくさんの旅の記録を持ち帰りたいと思います。

05
FEB
  • 場所:カトマンズ
  • 時間:25:53
  • 投稿者:内田 和隆

コンテンツ撮影開始!

今日から本格的にspaceviewerのコンテンツ撮影を開始しました。

まず訪れたのが世界遺産の『ボダナート』というチベット仏教の聖地。
巨大なドーム型をしているので、周囲をぐるぐる回りながらspaceviewerを撮影していきます。
自動で回転する撮影装置“スペースバズーカ3号”は周囲を行き交う人たちの興味を引いたようです。

次に世界遺産の『バクタプル』に移動し、
15世紀の王宮に端を発する町並みをspaceviewerに取り込んでいきました。

さらに同所にあるUNESCO認定の伝統建築『ナムナガール』の撮影にも成功。
内部は伝統的な構造を守りつつ綺麗にリノベーションされた素敵なお住まいで、
spaceviewerでアーカイブするには最高の建物でした。

続いて訪れたのがUNESCOカトマンズオフィス。
担当者の方に我々の技術をご説明させていただき、
当社がUNESCOに協力できる可能性を多方面から議論させてもらいました。

そして夜は、こちらで大変お世話になっているPaxEarthカトマンズオフィス代表の
Sujanさんのお宅へお邪魔させていだきました。温かい歓迎を受けつつも、
ちゃっかりとご家族の方にspaceviewerのプレゼンをして、当社の技術力をアピール。

と、このように我々はカトマンズで精力的に活動しており、
これは単なる観光旅行ではなく、まさに『仕事上の出張』であるということを、
念のため再確認しておきます。。。

04
FEB
  • 場所:カトマンズ
  • 時間:22:45
  • 投稿者:青木 崇行

ネパールにおける最先端ITアプリケーション

 ネパール到着初日から、2件のミーティングを出来ました。

 1件目は、Agile Solutionsというネパールのベンチャー企業です。日本で言うところのITコンサルティングを生業としている会社で、最近ではカタール のCommercial Bank of Qatarを顧客としているそうです。CEOさんにspaceviewerのプレゼンテーションをさせて 頂き、ネパール国内の仏像屋(海外に輸出)や5つ星ホテルにおいて活用できるのではないか、今後一緒にやっていきましょう、という結論になりました。

 2件目は、Nepal Research and Education NetworkのIndiverさんです。彼らはMr.Mahabir Punや慶應義塾大学環境情報学部の福井教授とともにヒマラヤの氷河湖監視センサシステムを運用している団体です。 氷河湖監視システム以外にも、山間部にワイヤレスインターネットを導入することで遠隔医療や 遠隔教育を導入したり、地方の飛行場にウェブカメラによる天候監視システムを入れることで、フライトキャンセルを削減させたりしているそうです。

センサネットワークシステムやリモートセンシング等、最先端の技術がここネパールにおいて様々な活用がされていて、 一日目から大いなる刺激を受けてきました。

03
FEB
  • 場所:バンコク
  • 時間:25:55
  • 投稿者:井村 俊介

タイのタクシーの中で

 いよいよ、始まりましたカディンチェ・ヒマラヤツアー!本日は明日からのネパール入国に向けて、経由地であるタイ、バンコクに滞在しております。 私が最後にタイに来たのはもう6年ほど前になりますが、当時から大きく変わったなぁと感じることが一つありました。それは交通渋滞です。

過去に何度か来た時の記憶には残っていなかったのですが、今回は空港からホテルの移動や、ホテルから有名な観光地、 ワットポーへの移動の際にすさまじい渋滞に巻き込まれてしまいました。この状況に対して、クラクションや罵声も何もなかったので、恐らくタイの人々に はとっては日常生活の一部となっているのかもしれません。

 渋滞の車中で、IBMの「Smarter Planet」の話が出ました。その事例の一つに、街に設置したセンターなどで交通量を把握し、 円滑なトラフィック管理を行うというものがあるそうです。(事例は北欧の都市とのことです)  タイの交通渋滞は恐らくここ数年での急激な経済成長に伴なう交通量の増加が大きな原因ではないかと思われます。 確かに経済成長自体は喜ばしいことですが、どうしてもその成長のスピードについて行けない社会インフラに「ひずみ」が生まれてしまうことを 忘れてはいけませんよね。タイに限らず、多くの発展途上国で見られる傾向だと思います。

 このように需要と供給のアンバランスが起きやすい発展途上国こそ、先進国以上に社会的な課題解決のために、もっと情報技術が活用されるべきだし、 そこには企業にとっても大きなビジネス・チャンスがあるはずです。いつかカディンチェでもそんな仕事ができたらなぁ。

 そんなことをタクシーの中でふと思ったタイの夜でした。

02
FEB
  • 場所:東京
  • 時間:20:42
  • 投稿者:市河 靖弘

出発前夜

 明日からいよいよヒマラヤへ出張となりました。僕自身、海外への渡航は4年ぶり、カトマンズへは9年ぶり、ブータンへは初めて行くことになります。 学生の頃、東南アジアを中心に国際協力活動にのめり込み、バックパックの旅行も合わせて20数カ国へ渡航しました。  数字の上では珍しくない海外経験ではありますが、都度濃密な経験をし、一国一国に深い思い出があります。

 年を重ねて気がついてみると、日本で会社員としてありきたりな生活を送ることに慣れ過ぎてしまい、学生の頃に見た将来への夢や想い、好きなものや 様々な憧れに対する情熱をすっかり放棄していました。そういったものを置き去りにしたまま、今後の人生を過ごすのはいかがなものだろうか。 もっと自分の好きなものや やってみたいことに素直になって、情熱を持って取り組んでみた方が後悔がないんじゃないだろうか。 そういう気持ちが再び湧いてでたことが、今回この企画に参加することになったひとつの理由です。

 10日間という短い期間ですが、何かひとつでも新しい発見があればいい。ひとつでも今後の仕事のモチベーションに繋がる動機付けがあればいい。 ひとつでもいいから、会社の技術とニーズを結びつけた新しいアイデアが生まれればいいなと思っています。  普通に東京で暮らしていたら出会う事のない色々な文化を持った人たちとの新しい接点、いつかお世話になったネパールの友人達との再会の 中から、きっと貴重な気づきがあると思っています。

 そんなわけで久しぶりの海外活動、思う存分楽しんできたいと思います。行ってきます!