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パノラマコンテンツをより楽しむ各種ハードや技術

2013
12

バーチャルショップやバーチャルツアーのパノラマコンテンツは、ウェブに掲載して活用頂いているケースが多いのですが、せっかく制作したコンテンツはより多くの場面で活用できると考え、本記事を書いております。ウェブ以外の場でパノラマコンテンツを活用するにあたり、当社で実験実施済みの以下の事例にて、ご説明さし上げます。

Panoplaza Books:写真集化

パノラマコンテンツはユーザの操作に応じて、視点を変えたり、地点を変えたり、商品をクリックできます。このインタラクティブな特性はまさにウェブならではの要素ですが、コンテンツをあえて紙に印刷したらどうなるでしょうか?店舗の様子を写真集化する試みです。以下の写真は、ある店舗のバーチャルツアーを本として印刷したものです。


店舗内の全方向を写真集としてご覧頂けると、パンフレットやチラシ等でもコンテンツをご活用できるのではないでしょうか。特にパノラマバーチャルショップをご利用頂いてるのは百貨店や小売店になり、お客様に定期的にパンフレット等を郵送されているお客様も少なくありません。そんな郵送の際に、店舗のパノラマ写真集を1冊付加することで、実店舗のプロモーションをされるのはいかがでしょうか?

Multi Screens:マルチスクリーン

さて、次はパノラマコンテンツをユーザのPCやスマホの端末で見せるだけでなく、店舗内やイベントにおいて大画面で表示して、通り行くお客様の注目を集めるのはいかがでしょうか?そんな状況では、プロジェクターによる大画面表示のニーズが高まるでしょうし、場合によっていは複数プロジェクターを用いたマルチスクリーン上映のニーズも出てくるかもしれません。

上記のデモは、3台のAndroidタブレットを用いたパノラマコンテンツ表示になります。1つのタブレットを操作することで、他2つのタブレットも同時に制御され、1つでは表示しきれなかった広角表示が可能になります。これは例えばプロジェクター3台で壁面でデモンストレーションをする際等に応用でき、パノラマならではの広角な臨場感を表現できます。

Oculus Rift:ヘッドマウントディスプレイ

ヘッドマウントディスプレイは、ソニーのHMZシリーズ、グーグルのGoogle Glassなどもありますが、視野角の広さでは、Oculus Rift (オキュラス リフト)が断トツで、圧倒的な没入感を実現しています。このようなヘッドマウントディスプレイに最適なコンテンツは3D空間であると同時にパノラマバーチャルツアー、パノラマ動画ではないでしょうか?


パノラマコンテンツのビューワーのデファクトスタンダードになっているKrpanoではOculus Rift対応を発表していますし、パノラマ動画コンテンツの制作会社であるMaking View社ではOculus Rift対応のパノラマ動画コンテンツを公開しています。入力(コンテンツ)もパノラマ、出力(ディスプレイ)もパノラマな時代が到来しつつありますね。

Leap Motion & Kinect:ジェスチャー入力

こういったマルチスクリーンやヘッドマウントディスプレイを店舗やイベントで使用される際に、操作も未来的だと気持ちがいいですよね。そこでご提案するのがLeap MotionやKinectを用いたジェスチャー入力になります。マウスもキーボードも持たずに、ディスプレイの前で手・腕を動かすことで、コンテンツが動きます。

パノラマコンテンツで店舗等の空間を体感する際に、身体的な動作でそのコンテンツを制御できると、よりその場にいる感覚・臨場感を感じられるかと思います。コンテンツが立体的であるならば、その操作も立体的なジェスチャー入力を、今後のプロモーションやインスタレーションに用いるのをご提案いたします。

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