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2016.02.01

第4期を終了し、第5期に!

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お陰さまでカディンチェ株式会社は第4期を無事に終えることができました。皆様のご協力・お声掛けに感謝しております。 第4期はパノラマバーチャルショップサービスPanoplazaという自社サービスを営業しつつ、お客様とのソフトウェアやウェブサービスの研究開発プロジェクトを展開してまいりました。 Panoplaza Panoplazaについては、Microsoft Innovation Award 2011やTablet Solution Award 2012といったアワードの受賞や、シンガポールでのStartup Asia、Echelon、ルクセンブルクでのICT Springなど海外イベントへの出展をし、多くのお客様にパノラマバーチャルショップを導入して頂けました。継続的な案件にも取り組んでおり、近日中に発表できると思います。 受託研究開発 受託研究開発についても、動画像の解析ソフトウェア、位置情報スマートフォンアプリケーション、各種ウェブサービスなど最先端の技術を利用したプロジェクトに関わることができました。 カディンチェのような技術主導なチームにとっては、技術的に面白いこと、技術開発がお客様への価値提供・社会貢献に繋がること、世界にアピールできることなどは常に価値判断の基準になり、皆様のお声掛けもありまして第4期は充実した1年間になりました。 ソーシャルビジネス ソーシャルビジネスのようなことにも取り組んできた1年間でした。例えば、ブータン政府観光局との日本国内デジタルマーケティングプロジェクトでは、ウェブサイトやソーシャルメディアの運営を行ってます。また、一般社団法人アスリートソサエティの事務局運営も行っており、こちらは2周年を迎えました。 第5期もよろしくおねがいいたします カディンチェはこれまで約3年間お世話になっていた武蔵小山オフィスから、今月より西小山オフィス(上記写真)に移転しました。心機一転、第5期もアクティブに活動していきますので、引き続きご指導・ご協力のほど、よろしくお願いいたします!

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2016.02.01

空間表現技術の可能性

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空間表現技術への取り組み 世の中の多くのウェブサイトは空間を取り扱っています。ショップ、ホテル、レストラン、不動産、観光地などなどポータルサイトやウェブサイトを通じてアピールされる空間は多く存在します。しかし、それら空間をどう表現するかについては、ワールドワイドウェブやブラウザが出来て以来あまり進化がなく、空間の一部を切り取った静止画像でした。カディンチェは創設以来、この空間表現技術の研究開発に取り組んできています。 3Dスキャニング→3Dモデリング 当初はレーザースキャナとパノラマカメラを用いて、空間内の形状情報とテクスチャ情報を取得・統合し、3Dモデルを構築していました。見た目だけでなく大きさや形までもウェブ上で再現するという狙いです。セカンドライフなどの3次元仮想空間も盛り上がっていた時期でしたので、実空間をベースにした3次元空間が作れればインターネットはもっと面白くなると考えていたのです。この3Dモデリングについては、基盤技術は完成したものの、実際にお客様に販売・提供するには当時の時点ではコスト的に現実的ではないと判断しました。(とはいえ、いつかまたフル3Dが復活すると信じてます!) パノラマバーチャルツアー:Panoplaza そこで考え直したのが、Panoplazaでした。Panoplazaはパノラマ写真を用いた空間表現です。Google Street Viewに使われているのもパノラマ写真であり、3Dモデルと比較すると次元数は少ないものの、データはより軽く、撮影・構築コストも現実的な範囲のものになりました。ただパノラマ写真を使うだけでなく、パノラマ写真をクリック可能にし、またそれをクラウドサービスとして管理できるようにすることで、より多くのお客様に使ってもらえるではと考え、ウェブサービス型パノラマバーチャルツアー・パノラマバーチャルショップ構築サービスを提供しています。こうすることで導入事例も増えて参りました。 空間表現技術の革新を進めます カディンチェではバーチャルショップ・バーチャルツアーの構築はもちろんのこと、各種ポータルサイトや社内システムでのパノラマコンテンツ利用に向けたシステム提供も行っております。空間表現にご関心のあるお客様はお気軽にお問い合わせ頂ければと思います。パノラマや3Dを利用して、ユーザ体験の改善・向上に貢献できれば幸いです。 soko aoki

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2016.02.01

iBooksを活用した電子パンフ作成(バーチャルツアー付き)

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電子書籍・電子パンフレットコンテンツの作成:iBooks版バーチャルショップ iPad, Kindle, Kobo等の電子書籍端末の発売により、電子書籍コンテンツの普及も広がりつつあります。電子コンテンツは書籍にとどまらず、雑誌やパンフレットといったビジュアル中心のコンテンツにも適しており、弊社としても今後の注目分野として考えています。 特に企業の営業担当者にとって、多量のパンフレットを持ち歩くのは時には大変であり、ペーパーレス時代の昨今においては受け取る側としてもデジタルデータで貰いたかったりします。また、デジタルならではのインタラクティブ・ダイナミックなコンテンツも実現でき、紙のパンフレットでは不可能だった表現力豊かな製品・物件紹介が可能になります。 バーチャルショップのiBooks Widget対応 カディンチェのパノラマバーチャルショップは、iBooks Authorの公開と同時にiBooksのコンテンツとして利用可能なフォーマット(ウィジェットとしての対応)を準備いたしました。つまり、電子パンフレットの中に、空間案内コンテンツを埋め込むことができるようになったのです。例えば以下のような利用例が考えられます。  ー店舗紹介:商品カタログに付随した実店舗案内コンテンツ  ー物件紹介:新築マンションパンフレットにモデルルームコンテンツ  ー観光案内:旅行・観光パンフレットに観光スポットコンテンツ 電子パンフレットの可能性 紙のパンフレットをデジタル化しつつ、デジタルならではのこのようなインタラクティブなコンテンツを導入することで、お客様の内容に対する理解を深め楽しんで頂ければと思っています。弊社がこれまで構築してきたパノラマバーチャルショップを含んだサンプルパンフレットをこちらに用意しました。iPadをお持ちのお客様はこちらからダウンロードして頂き、iPadのiBooksで開いて頂ければ雰囲気がわかるかと思います。 バーチャルツアー・バーチャルショップの電子書籍化だけでなく、電子パンフレット作成のご相談等も承っております。お気軽にお声がけください。 soko aoki

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2016.02.01

位置情報(IMES)を利用したアプリ開発

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位置情報サービスの概要 当社は屋内位置測位技術であるIMES (Indoor MEssaging System)を用いたサービス開発にも取り組んでいます。今日はIMESや位置情報サービスなどについて概要について紹介するとともに、今後の可能性について考えてみたいと思います。 これまでの位置情報サービス(Location Based Service)の多くでは、位置計測においてGPSやWifiを用いておりました。スマートフォンなどの端末により位置を計測して、位置に応じた情報を表示したり、その場所にチェックインしたりするアプリですね。位置に応じたゲームが流行ったり、FourSquareやFacebookでの位置共有を日常的に使うようになったりと、今後も位置情報サービスの可能性は広がりそうです。一方で、この位置計測について屋内ではなかなか精度の高い位置情報を取得できない状況が続いています。 屋内測位技術:IMES そこで屋内でも高精度な位置情報を取得するための技術がIMESです。IMESとは「GPS衛星と同じ電波形式を用いた屋内GPS送信機(モジュール)を設置し、送信機からは時刻情報の代わりに送信機の「位置情報」を送信する。これにより受信機側では屋外で行われる時差の計算を行わず、屋内GPS送信機の位置情報を受信機の位置としてそのまま受け取り、受信機の屋内外でのシームレスな利用を可能にしたもの。」(以上、Wikipediaより)でして、現在日本ではIMESサービス開発キャンペーンなどを通して実証実験が始まっている段階です。 屋内位置情報連動型バーチャルショップ!? 当社もこのIMESサービス開発キャンペーンに参加して、「屋内位置情報連動型バーチャルショップの可能性」の検討を進めています。具体的には二子玉川ライズのショッピングセンターにて位置情報を取得し、その位置に応じたバーチャルショップを表示する、などといったシステムですね。実際的なシステム構成としては、IMES受信機で位置を取得⇒Bluetooth経由でAndroidアプリに送信⇒アプリで位置情報に応じてバーチャルショップを表示という動作手順です。現状のAndroidでは直接的にはIMES信号を受信できないため、このように特殊なIMES受信機を使用しています。 屋内位置情報サービスの今後 2012年7月現在IMESを使うには、受信側には上記の受信機、施設側にはIMESの発信機の設置が必要になります。今後各種スマートフォン端末がIMESに対応しつつ、またショッピングセンターなどの大規模施設で発信機が設置されれば、一気に屋内位置情報サービスが開花しそうです。そうすると、例えばショッピングセンターに訪れるお客様の位置情報を随時取得できた場合は、リアルショップだけでは伝えきれないお買い得情報等をアプリ経由で提供したり、訪問歴を記録しておいて帰宅後に再度バーチャルショップで買い物を再開する等の実現も可能だと考えています。 今回の例ではバーチャルショップとの連携をご紹介しましたが、それに限らず屋外・屋内位置情報を利用したアプリやサービスはいろいろと考えられそうですよね。弊社でもお手伝いできますので、お気軽にご相談頂ければと思います。 soko aoki ご参考:IMESサービス開発キャンペーン募集要項 【IMES】位置情報アプリ募集 View more presentations from Kenya Sasaki

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2016.02.01

ルクセンブルク ICT Spring 2012 参加

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■はじめに:ICT Spring 出展経緯 カディンチェは、これまでシンガポールで開催されたアジアのスタートアップイベントに出展してきました。イベントでの記事が英語にて各種メディアに掲載され、ソーシャルメディアやメールを通してヨーロッパやアメリカのお客さん候補からコンタクトを受けるようになりました。そのような経緯や、Panoplazaが対象としているE-Commerceの潜在顧客が存在するであろうヨーロッパでのマーケティングをかねて、当社が出展できそうなイベントを捜索してました。そこで見つけたのがルクセンブルク経済通商省東京貿易投資事務所のウェブサイトに掲載のあった、欧州最大級ICTイノベーションフォーラムであるICT Spring 2012でした。 ■ルクセンブルク概要 ルクセンブルクはフランス、ドイツ、ベルギーに囲まれた人口50万人の小国ですが、人口の4割が外国人であるという国際的環境で、EU機関が多く存在したり金融や鉄鋼が盛んで、国民一人当たりのGDPが世界最高レベルであったりします。最近では政府が積極的にICTインフラ投資や法規制整備を進めた結果、ヨーロッパのインターネットビジネス集積地に成長し、アマゾン、イーベイ、スカイプ、楽天等の企業も進出しているそうです。ICT Springはそんなルクセンブルクで3年前より毎年開催されています。日本企業の参加は今年の5社が最初だそうです。 ■PwC’s Acceleratorによるイントロダクション ICT Spring出展前日に日本、韓国、フランスからの参加者に向けて、PwC’s Acceleratorというルクセンブルクを拠点とするインキュベーション・コンサルティングファームによる当地のビジネス概況解説や企業見学ツアーが行われました。PwC’s AcceleratorはルクセンブルクにITベンチャーを誘致し、経営・会計・税務・法務・人事等のコンサルティングを提供することで、ITベンチャーのヨーロッパ進出を支援するとともに、アメリカ・シリコンバレーへの橋渡しもサポートしています。私としてはヨーロッパマーケットを検討しにルクセンブルクに訪れたものの、プレゼンテーション内でしきりにシリコンバレー(アメリカ)を強調されていたのが印象的で、ITベンチャーを育成するエコシステムとしてのシリコンバレーの影響力を強く感じました。 ■Kabamオフィス見学 ルクセンブルクの企業見学として、アメリカ発のソーシャルゲーム開発会社であるKabamのオフィスを訪問しました。Kabamのルクセンブルクオフィスには約50人のスタッフが働いており、主にユーザエクスペリエンス評価、ローカリゼーション、マーケティング等を担当しているそうです。オフィス賃料や人件費は決して安くないものの、法人設立のしやすさ・税率の安さ・他言語国家・生活環境等が当地に支社を作る理由になったようです。オフィス環境もまるでカリフォルニアであるかのような広くて遊び心のあるオフィスでした。 ■Lux Expoでのブース展示準備 夕方にLux Expoという今回のICT Springの会場に移動し、翌日からの本番に備えてブース展示の準備をしました。さすがにヨーロッパ最大級のICTイベントということで、会場も広く、各ブースも気合いの入ったものになっています。 ■ICT Spring Europe 2012 ICT Spring は2012年6月19日・20日の二日間にルクセンブルクのLux Expoで開催された情報通信技術関連の展示会です。会場では3つの会議場でキーノート、ワークショップ、パネルディスカッションが同時並行的に行われるのとともに、約150のスタートアップがブース展示を行っています。弊社もこのブース展示に参加している1社です。来訪客としては、ルクセンブルクはもちろん、周辺のベルギー、フランス、デンマーク等から見学に来られていました。各社の展示テーマや講演テーマは、Social Media、Gaming、Digital Marketing、Big Data、Interactive TVなどで日本での類似展示会と似たような構成になっていました。 キーノートの一つでは楽天の三木谷社長が講演をされており、フランスのE-Commerce会社であるPrice Ministerの買収、カナダの電子書籍デバイスメーカーのKoboの買収、そしてアメリカの写真ベースSNSであるPinterestへの投資と楽天との連携等の話をされていました。 夜には会場に隣接したバンケットホールにてNetworking CacktailとEuropean ICT Awards Dinnerが行われて、最終的に会場を後にしたのは23:00になりました。ヨーロッパは夜が長いですね。 ◆まとめ ICT Springでは多くの方にブースを訪問して頂き、また関連企業の方とは連携の可能性を議論できました。これまでヨーロッパに接点のなかった弊社としては初めての経験であり、学ぶことの多い出展になりました。 また、欧州ビジネスの拠点としてのルクセンブルクについてはとても魅力を感じました。特に欧州各国にすでにリーチしている中・大企業には良い拠点です。一方で、今からヨーロッパに進出しようとしているB2Bのスタートアップにとっては不適当な拠点とも感じました。B2Bの会社としては、周辺に多くの企業が存在することが大事であり、そういう意味でルクセンブルクではICT以外の企業(弊社の場合は小売りとか不動産とか)があまり見当たらず、パリやロンドン等でしっかりビジネスを作ってから、その中心拠点としてルクセンブルクに欧州本社を設立という手順のほうが良いのではと思ったのです。B2Cのスタートアップであれば、直接お客さんとFace2Faceで会う必要はなくルクセンブルクが適当かと思いました。

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2016.02.01

Startup Asia Singapore レポート (後編)

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Startup Asia Singapore レポート(前編)に引き続き、後編ではシンガポールへの進出のメリット・デメリットや、シンガポールのオフィス事情について書きたいと思います。 シンガポール進出の目的をどう設定するか 海外に進出する際の主目的として、以下の3種類があるのではと考えました。 1、顧客を獲得するマーケットとしてのシンガポール:  シンガポールの人口は約500万人であり、日本の大きな政令指定都市一都市(神奈川県横浜市は370万人)分のマーケットと捉えるとその大きさをイメージしやすいのではないでしょうか。正直、マーケットサイズは大きくありません。また、その国土の小ささ(端から端まで地下鉄で1時間強程度で移動可能)から、たとえば欲しいものがあればショッピングセンターに行きやすかったり、不動産を見たければ現場に行った方が早かったりと、ネットを使用した買い物や調査にはやや向いてない環境といえそうです(シンガポール在住のIT企業勤務者談)。とはいえ、周辺諸国に比べればネット環境は充実していて、国民一人当たりの収入も高く、町中でスマートフォンを持っている人も多く見受けられます。コンパクトで、成熟しつつある市場で、試験的に進出というスタンスが最もシンガポールマーケットには合ってると考えました。 2、開発拠点としてのシンガポール:  シンガポールは大学教育や大学での研究も進んでおり、シンガポール国立大学だけでなく、南洋理工大学、シンガポール経営大学など学生を輩出する高等機関が多くあります。また周辺のインド、インドネシア、マレーシア、ベトナム等からの移民も多く、優秀な人材が集まっている印象があります。人材の豊さにおいてはとても魅力的な一方で、平均的な技術者の賃金を聞いたところ日本よりも少し安いくらいで、決して日本からのオフショア先・安い開発拠点として利用できるような価格差はなさそうです。開発拠点としては、スキルの高い人材採用は可能でも、コスト的には日本と比べて優位というわけではなさそうです。 3、会社法人を設置するための国としてのシンガポール:  ではなぜシンガポールにアジアのヘッドクオーターを置いている企業が多いかというと、法人設立のしやすさや、税金の安さ、また駐在員の住環境としての成熟度合い等が大きいのではないでしょうか。周辺各国でビジネス展開を行い、その売り上げはシンガポールの本社につけるということで、稼ぐのはアジア全体、節税や生活はシンガポールでという構造を作れます。周辺各国への飛行機によるアクセスも便利ですので、確かに会社法人を設置するためのシンガポールは魅力的です。 シンガポールのオフィス事情  こういった経緯もあり、今回はCrosscorp Singaporeさんが運営されているレンタルオフィスの内覧にいきました。結論としては、日本と同等レベルのオフィス環境が用意されており、最低価格のバーチャルオフィス(月額数万円)から通常のオフィス(月額数十万円)までバリエーションが豊かなために、スタートアップに取ってはとても良い環境があると感じました。 前編・後編と、Startup Asiaに参加してみて、シンガポールで感じたことを書いてみました。弊社としての海外進出に際しての課題点が明確になり、具体的な進出方法も見えてきたので、とても有意義な訪問になりました。以上、参考になれば幸いです。

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2016.02.01

Startup Asia Singapore レポート (前編)

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カディンチェ株式会社は2012年2月2日・3日にシンガポールで行われたStartup Asiaに参加しました。このイベントはアジア各国からITベンチャーが集まり、講演、スタートアップアリーナと呼ばれるショートプレゼンテーション、ブース展示等を行うものです。本レポートでは、今後同様な海外イベントに参加されるであろう方や、アジアのスタートアップ事情に興味のある方に向けて、簡単にレポートをまとめておきたいと思います。 参加のきっかけ Startup Asiaというイベントを知ったのはStartup Datingという日本のオンラインメディアだったと記憶してます。Startup Asiaの記事やバナーを見た次の瞬間には反射的にスタートアップアリーナに応募してました。その時に頭の中にあったのは、次の3点の動機でした。 1、アジアのマーケットへの興味 弊社では過去にも2010年10月にシンガポール、2011年2月に中国・上海にマーケティングを目的とした視察に行きました。これらの行動が証するように、アジアの新興市場には興味があり、その市場を知るには現場に行ったり、そこの人たちと話すことが近道だと常々考えていました。 2、自社サービスPanoplazaのPR ベンチャー企業にとって、自社サービスをアピールする方法には、プレスリリースを出す、メディアに掲載してもらう、イベントで発表する等の方法があります。Panoplazaに関して言えば、2011年夏にプレスリリースを配信して以降、いくつかのオンラインメディアに記事を掲載してもらったり、2011年秋にはITpro ExpoやTechcrunch Tokyo等でデモブース展示を行ったりして、国内でのPRは定期的に行えてました。しかし、海外向けのサービス開発(主に英語化)やそのPRは出来ていなかったため、今回の参加をきっかけに海外ユーザーの獲得に向けてPRを行いたかったのです。 3、パートナー企業の発掘 パノラマバーチャルショップ構築サービスPanoplazaという特性上、サービスを使用してくださる法人顧客が必要になります。サービスの利用者を見つけるには、顧客に対して直接的に販売をしたり、販売代理店のような仕組みで営業を代行してもらったりする必要が出てきます。直販・販売代理店どちらの方法にしてもシンガポールやアジアへのアクセスはこれまでなかったので、一緒に組めるパートナー企業の発掘も狙いの一つでした。 また、社内エンジニアが潜在顧客と接したり、アジア市場を肌で感じることは、今後の研究開発でも役立つのではないかという、私も含めての研修的な位置づけもありました。 スタートアップアリーナの選考と本番までの準備 Startup Asiaに参加するには、3つの方法があります。一般参加者、ブース展示、スタートアップアリーナの3通りであり、一般参加者は申し込めば誰でも、ブース展示は展示料を払えば参加可能、アリーナのみは選考を通る必要があります。 1、応募(本番2ヵ月前) アリーナへはアジア各国から合計約300件の応募があったそうです。書類選考で、サービスの概要やデモをした際のイメージを主催者に提出しました。約1時間ぐらいで応募はできます。 2、面接(スカイプ:本番1ヵ月半前) 約300の応募から40-50のスタートアップが選ばれ、シンガポール企業は対面の面接、海外企業はスカイプを利用したテレビ電話面接が行われました。弊社はスカイプによる面接で、約40分間の中でプレゼンや質疑応答を行い、その面接の最後に口頭で選考に通ったことを伝えられました。最終的に選考に通ったのはシンガポール、マレーシア、韓国、台湾、日本からの19企業でした。 3、プレゼン準備(本番3週間前-1週間前) 選考に通った後もプレゼン内容については、主催者と2回にわたりテレビ電話で相談をし、本番での見せ方を決めていきました。この中で、弊社では通常はPCを使ってのデモをしているのですが、よりPanoplaza(パノラマバーチャルショップ)の使用感を伝えやすい、タブレット(iPad)でのプレゼンのほうがインパクトがあるだろうと方針転換がありました。本番ではiBooksを使ったプレゼンになりました(そうなんです、パノラマバーチャルショップがiBooks内に組み込めるようになりました!)。 4、リハーサル(本番2日前-1日前) シンガポールに到着後、本番の2日前と1日前に登壇者が顔を合わせながら、リハーサルを行いました。1回目のリハーサルは、Singapore Management Universityの教室を借りてのリハーサルで、約3時間にわたり各社のプレゼン練習とそれに対するフィードバックが与えられていました。また2回目のリハーサルでは、Singapore Post Centerという本番の会場で行い、マイクやプロジェクター等の機材や、実際の会場の大きさを確認しながら行われました。 スタートアップアリーナ本番 スタートアップアリーナの各社に与えられた時間は発表5分・質疑応答5分です。審査員は4名おり、会場には約500人の参加者がおりました。プレゼンの様子についてはこちらに公開されていますが、各国の若い企業家の情熱やプレゼンテーション能力が印象に残っています。Panoplazaのプレゼンも視覚的にわかりやすいということもあり、多くの方に理解してもらえたと思います。 また、アリーナでのプレゼン以外にも、会場内の別部屋でのブース展示も行い、実際に興味を持って頂いた人にはブースで詳細を説明できるようにしていました。多くの人に一気に見てもらうにはアリーナ、ゆっくり話をするにはブースという使い分けになりました。 Startup Asia最終日の夜は公式の打ち上げで、シンガポールで最もオシャレとされているクラブZoukにてパーティが行われ、参加者間のネットワーキングになりました。 得られたこと Startup Asiaへの参加を通して、当初の目的を達成したのとともに、以下のものが得られたと感じています。 ・応募から発表までのプロセス スカイプでの面接や海外でのサービス発表・ブース展示など、この2ヶ月間のプロセス自体が貴重な経験になりました。また海外発表というのをきっかけに、サービス自身はもちろんウェブサイト、配布物、ポスターなどを一通り英語化し、今後の海外展開の土台が作れました。 ・アジアマーケットの可能性 とはいえ、簡単に海外にサービスを展開できるということではありません。まず第一に各国のインターネット回線の帯域や、スマートフォンやPCの普及率、そしてオンラインショッピングの使用率など、日本とは異なる状況が明らかになりました。また第二にビジネスモデルのシンプル化の必要性も感じられました。顧客と頻繁に打ち合わせができない海外だからこそ、シンプルなビジネスモデル・サービスであることが、普及につながると身をもって感じました。 まとめ アジアは中国やインドなどの超大国はもちろんのこと、インドネシア・マレーシア・ベトナム・タイなども発展が著しく、今後もITへの投資やオンラインショッピングでの消費額は増えてくる国々です。 Startup Asia参加を通して、実際にアジアの現場を感じるとともに、他のアリーナ参加者や会場に来ていた方などと知り合うこともでき、継続的に情報交換できるようなネットワークを構築できました。引き続き、Panoplazaの改良を続け、アジア市場・世界市場に出ていきたいと思っています。 以上、参考になれば幸いです。

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2016.02.01

撮影隊の記録:ギガピクセル・パノラマ

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ギガピクセル・パノラマ写真のテスト撮影  ギガピクセルパノラマ写真とは、その名の通り超高解像度、特大サイズのパノラマ写真のことです。近年欧米では、このギガピクセル・パノラマを使ったコンテンツが増えてきました。2010年、 360 citiesが公開した、ロンドンのギガピクセル・パノラマは、世界的にも話題になりました。こうしたギガピクセル・パノラマは、広大な景色や美しい景観を、大迫力で再現するために用いられます。また、巨大な絵画や、歴史的に貴重な特大サイズの古地図をデジタル保存するなど、学術的用途にも活躍している撮影技術です。  パノラマ写真等を使った「バーチャル・ショップ制作サービス panoplaza(http://www.panoplaza.com)」を運用するカディンチェ株式会社では、通常の高画質パノラマ写真のみならず、超高解像度のパノラマ写真を使ったバーチャル・ツアー・コンテンツにも対応することとなり、先日ギガピクセルパノラマ撮影用の自動雲台、「Gigapan EPIC Pro」を購入し、11月から通常のパノラマ写真撮影に加え、超高画質パノラマの撮影がサービスに加わりました。 ギガピクセル・パノラマ写真の撮影手法  先日デモコンテンツ用にお台場の景色を撮影してきました。上の画像は3行X11列の計33枚の写真を使ってギガピクセル・パノラマを作成した際の、元となる写真のイメージ図です。隣り合う写真同士が少しずつ重なり合うようにして撮影することで、合成作業が楽になります。一眼レフカメラで撮影した場合、1枚の写真が1,000万画素以上ありますから、これらを33枚並べると、相当なサイズの写真が出来上がります。    完成したギガピクセル・パノラマ・コンテンツが↑こちらです。クリックすると新規ウィンドウでコンテンツが開きます。上記事例のパノラマ写真は解像度が横幅25,000px。景観をダイナミックに見せるには充分な大きさです。もっと望遠のレンズを利用し、更にズームが可能なパノラマ写真、例えば対岸のレインボー・ブリッジの上を走る車の形も鮮明に見える程のギガピクセル・パノラマ・コンテンツを制作することも可能です。美しい自然の景観や、大都会の夜景、重要な建築物の建物内など、インパクトのあるコンテンツ作成に利用してみてはいかがでしょうか。  ギガピクセル・パノラマやパノラマ写真、バーチャル・ショップに関するお問い合わせは、当サイトお問い合わせフォーム、または「バーチャルショップ構築サービス panoplaza(http://www.panoplaza.com)」のお問い合わせフォームよりご連絡下さい。 yasuhiro ichikawa

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2016.02.01

パノラマ撮影技術考察

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パノラマ画像の普及について思う事  「リアルとバーチャルの融合」をテーマに、3D空間スキャンや五感情報との連携など様々な研究開発を続けているカディンチェですが、設立以来、試行錯誤を繰り返しながらその活用を試みてきた表現のひとつに、「パノラマ写真」というものがあります。一般的には、通常の写真の縦横比にとらわれず、上下または左右に大きく視野角を拡げて撮影したもの全般を「パノラマ写真」と呼びますが、カディンチェでは全方位、つまり上下左右360度のパノラマ画像を扱っています。  全方位パノラマ画像の良いところは、ある視点に立った時に見える風景全てを収めることができる点で、閲覧者に「その場にいる雰囲気」を的確に伝えることができます。動画に比べて容量も小さく、「リアルな情報」を端的に伝える有効な手法である一方、実はまだまだ「一般的に普及」するには至っていません。「印刷物には不向き」、Web上で掲載するにも「ちょっと工夫が必要」など、その理由はいくつか考えられるのですが、一番大きな理由は、「誰でも気軽に撮影することができない」ということだと思います。カディンチェでも、パノラマ画像を撮影する時は、自社開発したハードウェアを使い、ソフトウェアで画像を加工合成しています。しかし専用機材や加工をしないと作成できないようでは、世の中のパノラマ画像はなかなか数が増えません。そのため、新しいデバイスや方法には常にアンテナを貼っているのですが、先日SONYから発売された「Bloggie 3D」という製品が、私たちの目にとまりました。    「Bloggie」は、写真も動画も3Dで撮影できる点や、SNSとの連携を売りにした商品ですが、「付属の360°ビデオレンズ」を用いたパノラマ動画・パノラマ画像の撮影機能を持っています。この「パノラマ撮影機能」を試してみたくて、さっそく商品を購入し、先日お邪魔した「松丸本舗」様の撮影で使ってみました。カディンチェで普段使っている機材(スペースバズーカ)や手法(ソフトウェアによる合成)と比較して、どうだったのかを簡単に検証してみたいと思います。 Bloggieでの撮影に挑戦  まず、Bloggieを使って撮影した画像をそのまま見ると、右の画像のようになります。この「付属の360度ビデオレンズ」では、レンズの前に設置する特殊な鏡面に写り込んだ像を撮影します。これで周囲360度の画像を撮影することができるのですが、当然このままでは使えません。鏡面により歪曲した空間部分を、元通りにしなければなりません。  これをよく見るパノラマ画像に直すには、Bloggie付属のソフトウェアを使う必要があります。撮影自体は簡単にできても、やはりソフトウェアによる加工は必要なんですね…。付属ソフトウェアを使ってパノラマ写真に展開したものが、下記の画像です。    これで「パノラマ写真」が完成です。ちなみにこの時点で、カディンチェが普段の方法で撮影したパノラマ写真と画質を比較してみると、こんな感じでした。左側がBloggieによる画像、右側がカディンチェによる撮影です。ほぼ同一の部分を切り出し、同じ手法で圧縮してサイズを合わせています。 バーチャル・ツアーを構築  撮影したパノラマ画像は左右360度なので、画像の両端で一周しています。360度の画像をただ横に展開しただけだと、「横長で分かりづらい写真」になってしまうので、360度をPCで自然に閲覧するために、もう一度加工したものを、下記の画像リンクからご覧頂く事ができます。ドラッグで方向転換、マウスホイールで拡大縮小ができます。(画像をクリックすると、新しいWindowが開き、バーチャル・ツアーが閲覧できます。) (※ カディンチェにて撮影・作成した「高画質ヴァーチャル・ツアー」は、5月25日にリニューアル公開した「松丸本舗」様のホームページに掲載されています。 ) パノラマ画像のリアリティ考察  Bloggieでの撮影を試してみて改めて感じたことは、「視野角」と「解像度」の二つが、パノラマ画像でリアリティを伝えるために最も重要な要素であるということでした。人間の最大視野角は、「水平約 200 度、垂直約 125 度」されています。周囲の状況を把握するのに最低必要な視野角は「110度」とも言われており、Bloggieで撮影できる視野角では(特に上下の視野が)窮屈に感じるのではないでしょうか。ワンシャッターでこの視野角を確保するのには物理的に難しいため、今後は複数の画像を合成する技術がますます重要になってくるように思います。解像度について、Bloggieの出力はちょっと残念な結果になりましたが、この手法で撮影するのにはこのくらいが限界点なのかもしれません。しかし敢えて「手軽に簡単に360度撮影ができる」という路線に挑戦するのであれば、この手法しかないのも事実だと思います。なによりこういった変わった商品を出すメーカーも少ないので、今後の新製品が楽しみです。  最後に、撮影にご協力して下さった「松丸本舗」様、本当にありがとうございました。素敵なお店の構造と、びっしりと敷き詰められた本の数々に圧倒されながらの撮影でした。また、営業時間終了後の深夜、お客さんのいない本屋さんという環境に少し興奮しつつ、手に入れたばかりのBloggieとスペースバズーカでの撮影、とても楽しかったです。  「松丸本舗」様のWebサイトに掲載させて頂いたヴァーチャル・ツアー、是非一度ご覧下さい。 tsuyoshi tanaka

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2016.02.01

撮影隊の記録:ヒマラヤ=ブータン 中編

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ブータン王国からお仕事もらいました  カディンチェ株式会社の自己満足的な挑戦であった、昨年の「ヒマラヤ撮影隊」を振り返る本シリーズですが、本文に入る前にまずひとつご報告があります。 ご報告とは…。なんと、ブータン王国からお仕事をご発注頂きました!! わっしょーい!!  僕たちのような超ウルトラ零細企業が、ヒマラヤの「王国」からお仕事を頂いたわけなのです。なんと光栄なことでしょう! 社長からの「ブータンの仕事、決まったよ」という報告に会社は沸き、興奮した私は鼻血をながし、メンバー有光さんは牛乳を吹いたと言われています。  それにしても僕たちのような日本の零細企業がなぜこんな仕事を頂けたのかと言うと。それは、「愛」。ブータンという国に対する憧れと、並々ならぬ「愛」だったのです。「こいつらまたふざけてる」と、思う人が居るかもしれませんが、実話なんです。このコンペでの他社の提案は、価格や仕様、工期などが記載された通常通りのものだった(と思う)のですが、僕たちの提案はイキナリ「ブータンへ送る愛とメッセージ」から始まります。昨年の「ヒマラヤ撮影隊」で感じたことや思ったことを提案内容にふんだんに盛り込み、資料の最後もやはり「愛」で締めくくりました。そしてそのメッセージが、ブータン政府の皆様の胸に、「どーん」と受け止められたのです。多分きっとそうなんです。  そんなわけで、「ヒマラヤ撮影隊」の取り組みは、1年の時を経てさらに大きな挑戦へと発展してきました。うーん。行って良かったなぁ。 オグロヅルの飛来する神秘の谷  前回の記事で、「マイナス8度のファームステイ先」に到着しました。翌日は、この家で暮らす人々の生活や慣習、どこかなつかしい感じのする渓谷の風景を、スペースバズーカで撮影していきました。左の写真は午前8時の村の風景。この時間になって陽があたってきても、凍った洗濯物はカチコチのまんまです。よく見るとほとんどの家の軒先で洗濯物が凍ってました。干してるんじゃなくて、洗ってるのかな。。一度凍らせると汚れが落ちる、みたいな。  この日は快晴。透き通るような青空に、渓谷を敷き詰める美しい緑の絨毯は、いままで見た他のどの景色にも例えることのできない素晴らしい景観美をつくりだします。写真でも動画でも伝え切れないその美しさを、高画質パノラマによるヴァーチャル・ツアーにしてみました。これ↓ ERROR: Javascript not activated 伝統的な生活と、近代文明  ファームステイ先でお世話になったベム・シンレーさんによると、この村で初めて外国人を見たのは8年程前とのこと。それまで「外国」というものがあることは知っていたが、遠い遠い世界のことだと思っていたそうで、初めて欧米の人に会ったときは、おったまげたそうな。僕たちが訪問した頃のポプジカは、電気が来てない(自家発電機のみ)。電線を引くことで自然環境に影響を及ぼしてしまうと、オグロヅルが来なくなってしまう可能性があるから、この近辺は環境保護政策の対象地域。住民もそれに賛成しているから、電気が来てないそうだ。最近では、環境に影響を与えない方法(地中に埋設)で電気を通す計画もあるそうだけど、もし電気が使えたら今の暮らしはずっと楽になるだろうに、自然との共存を優先して昔ながらの生活を受け入れるという姿勢に、ものすごく関心してしまうわけなのです。  この時の撮影や様子は、以前ニュース・メディアの記事になりました。詳細はこちら。「どちらが幸福か? ブータン VS 日本」 (日本ビジネスプレス)   伝統的な生活と、近代文明  ブータンという国は、他の先進国や文化圏にはない、独特の価値観を内包した文化がある。そして、日本やその他の都市圏からはアクセスの難しい(飛行機でビュって飛べば、ティンプーまではすぐ着くけど、気持ち的に)秘境でもあります。この国のそんな有り方は、様々な意味で日本との類似点や、比較対象になる点があるように思うのです。ブータンと接することで得られる知識や気づきや気持ちは、僕たちの国日本を良くする何かにつながるような気がするのです。そんなブータンを「伝える取り組み」として、僕たちの技術がお役に立てるような気がしています。  冒頭の「ご報告」もあったので、今回はこの辺りで。 最後に、いぬ。ブータンではなぜか犬もやさしそうに見える。 yasuhiro ichikawa

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