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2016.02.01

VRアトラクション「老婆の呪面」メイキング

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VRお化け屋敷アトラクションである「老婆の呪面」は当社(カディンチェ/ミエクル)としては初めてのロケーションベースVR作品になりました。その企画は約1年前から始まったのですが、本ページでは開発に用いた各種手法をご紹介します。 「老婆の呪面」概要 本アトラクションは、2019年7月20日(土)から9月1日(日)迄、東京タワー地下1階タワーホールにて、バーチャル(VR)とリアル(ウォークスルー)のホラー体験が一度で体験できる「ハイブリッドお化け屋敷」として公開しているもので多くのお客様にお楽しみ頂いております。本ページではそのVRコンテンツの部分の開発手法についてご説明します。製作委員会は松竹(株)、ミエクル(株)、制作協力:(株)松竹撮影所、松竹ショウビズスタジオ(株)、(株)闇、プロデュース:松竹(株)富田剛史氏、演出:(株)闇 頓花聖太郎氏という構成になります。 ストーリー・脚本 ストーリーは松竹お化け屋本舗の富田プロデューサーと、ホラー×テクノロジー「ホラテク」で新しい恐怖体験を作りだすことが専門な闇の頓花ディレクターにより書かれ、以下のような物語になっています。 この地に古くから伝わるお面、「ハギトリの呪面(じゅめん)」。そのお面は殺された人間の顔で作られていた。そして、このお面をかぶると殺されてお面となった者の最後に見た光景が見られるという。あなたはこのお面を興味本位でかぶってしまった。気がつくとあなたは、古い家屋の囲炉裏の前に座っている。障子の向こうから現れた恐ろしい老婆は、血のついた出刃包丁を持って、ゆっくりとあなたのもとに近づいてくる。老婆のそばに、小さな子どもがいる。子どももまた、恐ろしいお面をつけている。子どもが、あなたの顔を見てこう言う。「お顔を、ちょうだい」 イントロムービー:180度ステレオ動画映像 VRコンテンツの冒頭は、コンテンツへの誘導として180度ステレオ動画を使用しました。撮影は松竹撮影所(京都)のオープンセットで行い、役者さんにも出演いただきました。カメラはInsta360 Pro2を使用しました。薄暗い180度ステレオ動画を用いて、体験者を物語の舞台である古い日本家屋に誘います。 3D仮想空間:フォトグラメトリー 物語の舞台である古い家屋は、これも撮影所のオープンセットを活用し、フォトグラメトリーを用いて3Dモデルとして作成しました。フォトグラメトリーでは、実際の家屋内を様々な角度から撮影し、それら多量の静止画像を解析・統合して、3Dのデータとして構築する手法で、今回のプロジェクトではReality Captureというソフトウェアを用いました。最近のフォトグラメトリーの精度はとても高くなってきているのですが、それでも小物があるところなどの細部では画質劣化が生じたものの、お化け屋敷=暗い環境にするという本プロジェクトの特性もあり、そのような劣化は目立たなくできたかと思います。 登場人物(お化け)のCGとモーション:モーションキャプチャ 空間ができあがれば、あとはそこで動き回るキャラクター制作になります。登場するキャラクターのCGは3D CGソフトウェアを用いて作成をし、その3Dキャラに動きをつけます。アニメーションやゲーム開発の世界ではモーションも一つ一つ手作業で作成する場合も多いようですが、我々のチームでは役者さんに協力を頂けたということもあり、実際の役者さんの動きをHTC VIVE + VIVEトラッカー + Orionを用いて計測して、そのモーションをキャラにあてるようにしました。 アクチュエーション:スピーカー・ファン 施設での体験型アトラクションであるので、HMDさえ持っていれば家でも体験できるということ以上の演出を実現したいわけです。そこで本アトラクションでは、体験者に座って頂く椅子や施設内の壁に工夫をこらして、映像内の体験に合わせて椅子が揺れたり風が吹いたりするようになっています。 システムとしては映像の再生タイムラインに合わせて、椅子を揺らす振動スピーカーや風を起こすファンのアクチュエーションコマンドをタイミングよく発火するようにしています。マルチモーダルな体験を味わって頂ければと思います。 インテグレーション 実際のアトラクションでは、VR体験ゾーンが2部屋に別れており、それぞれ6名ずつ体験できます。6名のHMDは各部屋に設置したタブレット端末から制御されており、すべてのHMDが同期をとるようになっています。先に記載したとおり、映像、音、アクチュエーションはタイムラインベースで同期を取られており、すべての体験者が同時にVR内のイベントを体験できるようになっています。 キャラクターのCGや、背景音・効果音などはそれぞれ専門のパートナーさんに制作頂き、複数社の連携により本VRアトラクションが完成しました。2019年9月1日まで東京タワー地下一階にて体験いただけますので、ぜひ体験頂きながらこちらでのメイキングの様子も参考にして頂ければと思います。

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2016.02.01

マルチVR動画再生アプリ

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従来の動画では、複数地点で撮影した動画でも編集時点で、一本の逐次的な動画になっておりました。しかし多くの現実空間では、複数地点で同時多発的にイベントが発生しています。これらの複数地点のイベントをスマホなどでも再現できないかと考えました。そこで進めたのが、複数地点で撮影した動画を同時に再生しながら、ユーザが地点を選択して、自由に地点=動画を切り替える新しい映像体験の創出です。 マルチVR動画のユーザーインターフェース検討 通常の動画・パノラマ動画を同時に再生させておくことで、同じ時間帯の別の地点で撮影している映像を見ることが可能になります。映像の切替手段として、別の地点を選択できるようにするためには、これまでにない新たなユーザインターフェイスが必要になります。そこでデザインプロトタイプとして以下の様な3パターンを開発してみました。 サムネール付きメニューバー ・画面片側にサムネール付きのメニューを表示して、別の地点の動画を選べるようにする タグ ・再生している動画内にクリック可能なタグを配置して、その地点・方向の動画を選べるようにする カバーフロー より大きなサムネールを表示させて、別の地点の動画を選べるようにする マルチVR動画の今後の展開 今後は撮影する対象をコンサート、スポーツ、その他イベント等と広げていき、より臨場感を再現。現場の雰囲気が伝わるユーザエクスペリエンスの実現に向けて試行錯誤をしていきます。

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2016.02.01

パノラマを利用したアプリ紹介

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最近、iOS6へのアップデートでついに公式にパノラマ写真の撮影が可能になったこともあり、市場ではパノラマを用いたコンテンツの認知及びニーズが高まっているのかも、と推測します。iTunes Storeにおいてもパノラマ写真の撮影が可能なアプリに加えてパノラマコンテンツを利用したアプリが数多く存在します。 (iPhoneでパノラマ写真を撮影することが出来るアプリに関しては、こちらの記事で紹介しております。)そこで、今回の記事では、パノラマ写真の撮影ではなくパノラマ写真を用いている面白いアプリをご紹介したいと思います。 くるっく富山 こちらは、株式会社Sight様の「くるっく富山」です。その場に居ながらにして富山県の景観・景勝・文化・施設を、「パノラマムービー」で紹介するアプリです。日本語・英語・中国語に対応しています。iPhone/iPadに対応、無料です。 カテゴリーや地図から地点を選択すると、その地点の説明とパノラマ画像の一覧が現れます。パノラマ画像を選択すると、その地点を360°見渡すことができるパノラマ写真を見ることが出来ます。 Panologue_00 こちらは、パノラマ写真で構成される電子雑誌です。創刊号として無料でダウンロードすることが出来ます。無料といえど、「パノラマが伝えた大震災 〜産経新聞写真報道局の挑戦〜」や、ライブ会場のパノラマ写真を見ながら音声ファイルを再生しその場にいるかのような臨場感を楽しむことも出来る、かなりクオリティの高いものとなっています。まさにiPadの大画面で美麗なコンテンツを見るのに優れるという利点が活かされているアプリと言えます。 Jet Setter Jet Setterは、高級リゾートホテルの内部をパノラマ写真で閲覧することの出来るアプリです。アプリは洗練されたデザインとなっており、ホテルの名前をタップするとホテルの説明や内部の写真を見ることが出来ます。そのなかでも、「Explor in 360」をタップするとパノラマビューでホテルの内部を見ることが出来るようになります。無料で、iPhoneとiPadに対応しています。 この他にも、360°パノラマ写真やバーチャルツアーを活用したアプリが最近たくさん登場してきました。パノラマを「撮る」アプリはもちろん、パノラマを使った魅力的なコンテンツについて、今後もご紹介していきたいと思います。

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2016.02.01

バーチャルツアーはiPadのキラーコンテンツになるか

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バーチャルツアーはiPadと相性が良い PanoPlazaで作るバーチャルツアーやバーチャルショップは、基本的にPC、iPhone、iPad、Androidタブレットでそれぞれ閲覧することができます。必要があれば、PCとiPhoneで画面表示を変えたり、機能を変えたりすることもたまにやります。そして納品時にお客様から頂くコメントの中で一番多いのは、「iPadだと気持ちよく動くねぇ」「タブレットの方が、直感的に楽しめるね」というものです。360度パノラマのコンテンツは、タッチで視点を操作したり、ビンチで拡大するなど、タブレットの操作と非常に相性が良いというのが、私たちと多くのお客様の共通した認識です。 ※ICT総研:2012年4月26日 上記のグラフは、2010年度以降のタブレット端末の日本国内および世界での出荷台数です(2012年度以降は予測値)。iPadを筆頭に、タブレット端末は今や私たちの生活に広く浸透し、程なく日々の生活に欠かせないデバイスとなるかもしれません。自然と、「iPadで何をするか!?」「どんなコンテンツをiPadに載せるか」ということが話題になります。PanoPlazaでも、バーチャルツアーをアプリに埋め込んだり、iBooks形式の電子書籍に埋め込んだり、タブレットを絡めたお仕事を頂くことが多くなりました。慶應義塾大学様・国際航業株式会社様とご一緒させて頂いた「屋内混雑度共有アプリ:aitetter」では、二子玉川ライズ内の混雑度をAndroidから確認できる機能に加え、その場所の様子をパノラマで確認できるようバーチャルツアーを閲覧できるようにしました。Pihana Consulting様と一緒に三越伊勢丹株式会社様にご提案させて頂いた「イセタンハネダストア バーチャルショップ」では、伊勢丹様店舗に設置したAndroid端末の専用アプリ内に、バーチャルツアーを入れました。最近では住宅メーカー様向けに、モデルハウスをバーチャルツアー化し、電子住宅カタログの中で活用するというご提案をしています。最近では、360度パノラマ、バーチャルツアーの打ち合わせをしていると、「iPad」や「タブレット」という単語が必ず出てくるようになりました。 iBooks:作りやすさや配布のしやすさが魅力 バーチャルツアーと、iPadやタブレットという切り口で、PanoPlazaが注目しているのはiBooksです。360度パノラマ写真やバーチャルツアーを、スマホやタブレットで閲覧するには、色々な方法があると思います。アプリとして作りこんでもよいし、ブラウザベースで閲覧できるようにしてもよいし、AndroidであればFLASHで作ることもできます。現在様々な形式のものがありますが、電子書籍として公開することもできます。ただ私たちは、色々なやり方がある中でも、iBooksコンテンツとしてバーチャルツアーをiPadで活用することをお勧めしています。その理由は、iBooksの作りやすさと配布のしやすさ、それから前段で少し触れたiPadのシェアです。iBooksコンテンツは、アップルのAPP STOREでダウンロード可能な「iBooks Author」というソフトを使って制作します。ドラッグアンドドロップなどの直感的な操作で、電子書籍を制作編集することができます。そしてこの「iBooks Author」には、Webの標準的な技術で作られたコンテンツを、ウィジェットとして組み込むことができます。既に制作しているバーチャルツアーをウィジェット化するだけなので、iBooks用に追加の開発や余分な手間がかかることがありません。そういうわけなので、バーチャルツアーをタブレットで見るには、iPad(iBooks)で見るのが一番早くてお手軽ですよ、とお話させて頂いております。 iBooksや電子書籍への期待値は? さて、ここまではどちらかというと、360度パノラマのバーチャルツアーを制作しているPanoPlazaスタッフとしての見解でして、実際に電子書籍やiBooksは昨今の世の中的にどうなのでしょうか。iBooksは、発表当初はとても話題になり、日本でも富士重工様の「LEGACY」のプロモーションで制作された事例(右)のように、スタイリッシュなコンテンツも登場してきました。すぐに浸透するものと感じていましたが、現時点でそれほど大きな広がりを見せているわけではなさそうです。一方米国ではそれなりに多くのコンテンツが流通しているようでした。iTunes Storeの設定を「US」にしてしてみると、膨大な数の電子書籍が出てきます。その中で、iBooks Authorによって作られた書籍には、「Made with iBooks Author」という印がついています。iBooks Authorによって作られた書籍は、iPad用、iPhone用でそれぞれ4万件を超えるくらいでした。これが多いのか少ないのか、今後の普及を期待するのに充分な数値なのか、現時点では判断できませんが、今後日本も含めてiBooksのコンテンツがより広く流通するようになる余地は充分あると予測しています。 iPad(iBooks)+バーチャルツアーは、これから!? ※APP BANK:2012年3月28日 一方、こんなデータもあります。上記はiPadユーザーの年齢と性別の分布です。これを見ると、iPadのユーザーは、割と年齢層が高いことがわかります。なんと40代以上のユーザーが、全体の50%を占めています。さらにユーザーの80%が男性であることがわかります。iPhoneやスマートフォンが、若者世代を中心に普及しているのに対して、iPadやタブレットは「大人向け」の渋いデバイスだということが分かります。 また、右の図は、そのiPadユーザーに聞いた「電子書籍を読んだことはありますか?」という調査の結果です。80%以上の人が、「電子書籍を読んだ事がある」と回答しており、90%の人が「電子書籍に興味がある」と回答しています。iPadやタブレット端末が広く普及していくと同時に、「電子書籍」という言葉も広く認知され、多くの人が「電子書籍」に興味を持ち「読んでみたい」と考えていることが分かります。「これからは電子書籍が来る!」と思いたいところなのですが、そういったソフトウェア会社、制作プロダクションの気持ちに水を差すようなデータもあります。 ※MMD研究所:2011年11月25日 上記のグラフは、「今後増えたらいいと思う電子書籍のジャンル」についての調査結果です。これを見ると、「電子書籍」はあくまで「紙の書籍」の延長線上であり、まだまだその枠を超えたコンテンツとして認知されていないように見えます。「Webコンテンツをウィジェットとして電子書籍に埋め込む」ことで実現できる、インタラクティブなコンテンツ、リッチコンテンツ、ネットワークと連携したコンテンツという意味では、「期待が薄い」というよりは「それが比較的簡単にできることが、充分に知られていない」状況なのかもしれません。充分に知られていないということは、事例や実績が増えれば、iBooksの活用について認知が広がり、あたらしい機会が生まれてくる可能性がある、ということかもしれません。(という風にとらえたい) 今日は、360度パノラマ写真、バーチャルツアー、iPad、iBooksというキーワードで、少し前にPanoPlazaスタッフ内で議論した内容をもとに、ブログを書いてみました。バーチャルツアーをどのように活用するかという話は、お客様それぞれで最適な形があり、PanoPlazaではどのような開発手法、制作方法でもご提案させて頂く事ができます。一方で、低コストで、スピーディに再利用、活用するための手法として、iPad(iBooks)周りの今後の動きにも注目していきたいと思います。 長くなりましたが…、最後までお付き合い頂きましてありがとうございました! iPadやiBooksのネタについては、今後も継続的に書いて行きたいと思います。

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2016.02.01

iPhoneアプリを使ったコンテンツをご紹介

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iPhoneアプリでバーチャルショップ PanoPlazaではパノラマ写真を使った「バーチャル・ショップ」をメインにご提案・ご紹介をしているのですが、最近はiPhoneアプリを使ってコンテンツを構築している例も増えてきました。当サイトでも、パノラマ写真の作り方というページで、パノラマ写真の撮影方法や合成手法などをいくつかご紹介していますが、中でも一番アクセスが多いのが、iPhoneアプリでパノラマを撮るというページです。アプリで撮影したパノラマ写真では、まだまだ高解像度・高品質のバーチャル・ツアー、バーチャル・ショップを構築することは難しいのですが、手軽に撮影できる点や、何より無料ですぐに構築できるため、実験的にコンテンツを作成して下さる方が多いようです。iPhoneアプリでも、慎重に丁寧に撮影すれば、少なくともiPhoneで閲覧する分には充分なクオリティのコンテンツを制作することができます。 Microsoft Photosynthで撮影したバーチャル・ショップ 今日ご紹介するのは、Microsoft社が提供する無料アプリ 「Photosynth」で撮影したバーチャル・ショップ。東急東横線の大倉山駅にある「パティスリー・ピオン」様が制作してくれました。 パノラマの一部に欠損がありますが、 「Photosynth」で丁寧に撮影すれば、ここまでちゃんとしたパノラマ写真を仕上げることができるんだと、関心してしまいました。「お店の雰囲気を伝える」分には充分なクオリティです。小さな写真をいくつも並べるよりも、こういったコンテンツの方が確かにその場の雰囲気を正確に伝えられるような気がします。今後もこういったユーザー様が増えて、色々なコンテンツを試して頂ければと思い、ご紹介させて頂きました。 当記事は、ユーザー様の許可を得て掲載させて頂いております。PanoPlazaを利用して制作したコンテンツが、ユーザー様の許可なしに当サイトに掲載されることはございません。 サイトを見る

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