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2016.02.01

ロケーションベースVR:Dreamscape 全3作品体験記

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2019年7月現在に体験できるロケーションベースVR(アトラクション施設型バーチャルリアリティ)において、最も高品質なものの一つとしても挙げられているDreamscapeを体験しに、アメリカはロサンゼルスにあるWesfield Century Cityというショッピングモールに行ってきました。 Dreamscapeの体験概要 訪問した2019年7月現在、体験できたコンテンツは「Curse of the Lost Pearl」、「The Blue」、「Alien Zoo」の3作品です。事前にオンラインで予約を入れてから訪れましたが、当日は夜まで予約がいっぱいで人気施設であることが伺いしれました。体験した順序は事前にウェブやブログでの評価を参考にして評判の良い順でしたが、体験後にもその順番で体験が楽しかったと思いました。 VRシステム概要 体験者がヘッドセットを装着したりする準備の部屋が合計8部屋あり、その2部屋ずつが1つのVR体験ゾーンに繋がっています。つまり1部屋で準備をしている間にもう1部屋の人たちがVR体験をしているという、効率の良い回転を実現していました。 体験者は頭部にVRのヘッドマウントディスプレイ(HMD)をかぶり、背中にはノートブックPCを背負い、両手両足には青色LEDが装着されたセンサーデバイスをつけるようになっています。HMDやPCにも同様のセンサーデバイスが付いていたので合計6点で体験者の位置や動きを取るようになっています。事後調査をしたところ、これらポジションセンシングやモーションキャプチャにはスイスのNPO研究機関であるartanimの技術をベースにしているようでした。 VR体験ゾーン内部は、床は全体的に振動するようになっており、壁には風を起こすためのファン、壁や天井にはセンサ用の青色LED、そして体験の中でも現れる各種手すり、レバー、棒状のデバイス、ロボットアームに接続された触れる物体等がありました。多くのロケーションVRが何もない空間で体験するのに対して、Dreamscapeではメカ満載の空間で体験させており、視覚や聴覚だけではないいろんな感覚を刺激する工夫がありました。 Curse of the Lost Pearl: A Magic Projector Adventure 「Curse of the Lost Pearl」はそのタイトルを和訳すると「失われた真珠の呪い」になりますが、内容的には映画インディ・ジョーンズ風な古代遺跡を体験するものでした。古い遺跡に真珠を探しに行くのですが、その過程で洞窟内部で穴が空いたり槍が出てきたり、エレベーター的な乗り物で地下深くに降りたり、最後はトロッココースターで遺跡から脱出したりと、アドベンチャー的な要素を一通り含んだもので、VRのポテンシャルや強みをフルに体験させるものでした。トーチのようなものを体験者に持たせ、それで洞窟内の蜘蛛の巣を取り払ったり、仮想空間内では6人の体験者が3人ずつ2グループに分けられて、別のルートからゴールを目指すなどの工夫もVRならではと感心しました。 The Blu: Deep Rescue 「The Blue」はDreamscape社がアメリカの著名なVRスタジオであるWevr社と合同で制作したコンテンツで、体験者は海洋研究所の潜水士となって、行方不明になったクジラを捜索しに行くコンテンツです。水上の海洋研究所でのミッション説明から始まり、エレベーター的な乗り物で海中深くに降りるところまでは「Curse of the Lost Pearl」に似た体験ですが、その後海中で一人ずつ別の水中スクーターに乗り換えて移動するのが特徴的でした。この水中スクーターは、体験ゾーンにリアルなハンドルやメーター状の造作物が置いてあり、実際にハンドルに捕まりながらバーチャルな乗り物を操作するという体験になっています。 Alien Zoo 「Alien Zoo」は空想上の恐竜風な生き物を見に行く動物園体験コンテンツで、途中でモンスターに襲われそうになり体験者全員であるコントローラ(体験ゾーンで棒状のアイテムを渡される)を使って、それを退治します。また登場する恐竜を実際に触ることができ、ちらっとHMDの隙間から覗いたところロボットアームの先端に恐竜の頭部がつけられており、視覚的にはHMDで触覚的には実際の手を使わせる工夫が使用されていました。さらに体験の途中、水が降りかかる部分もあるなど、これも単純な映像視聴にとどまらない五感を刺激する様々な演出があるわけです。 Dreamscape Immersive社について DreamscapeはDreamscape Immersive社が運営しています。この会社は、世界中に1000のシアターを所有するAMCシアターズ、映画製作会社のワーナー・ブラザース、映画監督のスティーブン・スピルバーグなど映画関連の有名企業や有名人から総額約40億円の投資を獲得しています。一つの作品あたり約10分間のコンテンツで、制作費は約1.5億円〜2億円とのことです(参考)。多くの映画関係者が参画しており、今後も同様の体験施設を世界中に展開する予定だそうで、コンテンツもさらに増えることが期待されています。

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2016.02.01

PlayStation VRが2016年10月に発売

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米国で3/14〜18まで開催しているゲーム開発者を中心とした会議のGDC(ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス)にて、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が、バーチャルリアリティゲーム機器となるPlayStaytion VR(以下、PS VR)に関する発表を行いました。プレスリリースも公開され、PS VRの発売日は2016年10月、希望小売価格は44,980円との正式発表です。 PS VRコンテンツの開発には、230以上のデベロッパーが参画していて、2016年末には複数のソフトウェアタイトルが投入されます。また、映像制作会社であるルーカスフィルムとゲーム販売会社のエレクトロニック・アーツが提携し、「Star Warsバトルフロント」のVR版も開発が進んでいるという発表も行われました。 PS VR機器を使用することで、PS4メディアプレーヤー上に「VRモード」が表示され、撮影した360度動画コンテンツの再生が可能となります。 実映像のVR体験を提供する弊社としても、PS VRを活用したバーチャルリアリティ技術の普及やVRを使った社会の課題解決を模索していきたいと思います。 PlayStation VR商品概要 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントのプレスリリースページにてご覧頂けます。

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2016.02.01

2015年のVRデバイスの振り返りと2016年の展望

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2015年はイベント等でOculusやGearVRなどのHMDを使用したVRコンテンツを見かける機会が多くなってきました。更に2016年には、Oculus Rift製品版の発売が第1四半期に予定されています。また、SonyのPlayStation VRやHTCのViveも発売が予定されており、ゲーム業界を筆頭にVRコンテンツやVR体験がより普及していくと予想されます。 2015年12月現在のVRデバイスなどについて振り返りつつ、2016年にリリースが予定されているデバイスなどについて整理したいと思います。 HMD まずはHMDに関してです。2015年には、Samsung Gear VRが発売され、ワイヤレスでOculus Rift DK2相当の解像度と臨場感を体験できるHMDが登場しました。現在、イベント等で使用されている高性能HMDはこのGear VRとOculus Rift DK2の2製品がメインとなっています。しかし、これら2製品はハイエンドPCや専用スマホが必要となり、一般消費者には敷居が高いものとなっています。そのため、一般の方々がVRを楽しむデバイスとして、より簡易的な段ボール製のペーパービューワーがあります。ハコスコやGoogle Cardboard,メガハウスのBotsnewなどが対象商品で、あらゆるスマホをペーパービューワーに搭載する事ができ、購入コストも安く最も手軽にVR体験を楽しむ事ができます。最近では、NewYork Timesが Googleと連携して、購読者を対象にGoogle Cardboardを無償配布し、ドキュメンタリー映像を提供したりしています。 一方の高性能HMDは、閲覧するための環境が必要になりますが、体験できる臨場感はペーパービューワーでは味わう事ができないほど大きいものとなります。 左側:Oculus Rift DK2、右側:Gear VR 2016年は前述の通り、PlayStation VRを始めとする一般消費者向けの高性能HMDが多数発売される予定です。2016年第1四半期に発売が予定されているOculus Rift製品版はXbox Oneコントローラーを同梱し、Windows10経由でXbox Oneのゲームをストリーミングプレイできる可能性があります。また、Oculus Rift製品版やPlayStation VRよりも早く投入が見込まれているのがHTCのViveです。ViveはValveという米国のコンピュータゲーム製作及び他社多数のゲーム配信している会社が設計し、台湾のHTCが製造しています。Viveはゲーム配信プラットフォームSteamVRでVR体験する事ができます。装着者は360度の空間を動き回る事ができ、より没入感をもったVR体験をする事ができそうです。 カメラ 現在、パノラマ動画撮影が可能なカメラは様々なものが出ています。弊社のブログで何度か取り上げていますが、最も一般消費者が目にしているのはTheta Sではないでしょうか。家電量販店などでも大々的に展示されています。ボタン一つで水平・垂直360度のパノラマ動画撮影が可能で、前世代のTheta m15より画質が向上し、最長撮影可能時間も25分と長時間撮影が可能になりました。その他のパノラマ動画カメラとしては、Kodak SP360 4KやEntaniya Fisheye 280などがあります。SP360 4Kは1台で水平方向360度・垂直方向235度の範囲を撮影でき、800万画素の映像を記録する事ができます。来年1月に発売が予定されている専用マウントにSP360 4Kを2台取り付ける事で水平・垂直共に360度の範囲を撮影できる様になります。また、Entaniya Fisheye 280はGopro Hero3+又はHero4に専用魚眼レンズを取り付ける事で水平方向360度・垂直方向280度の範囲を撮影する事ができるカメラです。 左側:Entaniya Fisheye 280、中央:Theta S、右側:Kodak SP360 4K 2016年は、VR映像製作向けカメラやライブストリーミングに特化したプロ向け高性能VRカメラがリリース予定となっています。Lytro社が開発中のVR映像制作用カメラ「Immerge」は、ライトフィールド写真という技術が採用されており、撮影した後に自分の好きなところに焦点を合わせる事が可能なVRカメラです。そのためHMDを用いて閲覧すると、ユーザーは手前から遠景まである一定範囲のVR空間を動き回る事が可能となります。 また、Nokia社はライブストリーミングに特化したVRカメラ「OZO」を開発中です。OZOは8つのカメラが内蔵されていて、立体的な3D映像を撮影する事が可能なVRカメラです。詳しい仕様については今後、徐々に公開されていくものと思われます。 コンテンツ VRコンテンツも様々なものがリリースされています。その中でも特に話題となったコンテンツについて振り返ってみたいと思います。 映画「スター・ウォーズ」や「ジュラシック・ワールド」などの特殊効果を手がける「インダストリアル・ライト&マジック(ILM)」が親会社の「ルーカスフィルム」と共に、VR/ARを含むインタラクティブな経験を提供する「ILM Experience Lab(ILMxLAB)」を設立しました。ILMxLABはシリーズ最新作の「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の公開に合わせて、映画の冒頭へとつながるストーリー自立てのVRコンテンツを無料配信しました。このコンテンツは、iPhoneやAndroid上で公式の「スター・ウォーズ」アプリを使う事で閲覧する事ができます。 最後に、2015年はYouTubeやFacebookなど既存の動画配信プラットフォームやSNSでも360度動画の対応が進みました。 YouTubeやFacebookが対応した事により、360度動画に触れる機会が多くなる事が予想され、2016年は更に360度動画コンテンツやVR体験に注目が集まりそうです。

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2016.02.01

パノラマ動画の可能性

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パノラマ動画撮影 今までPanoplazaではパノラマ静止画を取り扱っていましたが、パノラマ業界ではパノラマ動画に有用なツールが整いつつあり、Panoplazaスタッフとしても動画製作技術を調査・検討しています。 撮影は、添付の様な6台のアクションカメラを組み合わせた撮影装置を使用して360度全方位を撮影します。撮影後、ソフトにてパノラマ合成・動画編集を行った結果が以下の動画です。カメラを定点位置にて撮影した場合とカメラの撮影位置を移動させながら撮影した2パターンを試してみました。パノラマ静止画との違いとしてカメラ間の時間的な同期や動画全体のファイルサイズを考慮しての画質保持、また撮影時のブレ防止が静止画の時以上に重要になってくる事がわかってきました。 パノラマ動画の今後 ここからは少しお話を変えてパノラマ動画で何が出来るのかお話したいと思います。動画になりますので、カメラもしくは被写体が動いていないと面白くありません。カメラも固定で、周囲に動きが無い部屋などでパノラマ動画を撮影しても、パノラマ静止画と変わらないわけです。たとえば周囲が動く例として、スポーツ観戦、ファッションショーやコンサートの録画撮影、動物園や水族館での動物観察などは面白いパノラマコンテンツになりそうです。また一方でカメラを移動させながらの撮影では、これまでのお店等の施設案内や、不動産物件案内などにも使用できるかと思います。今後のパノラマ動画での新機能や画質向上には要注目ですね。

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