XRグラス「MiRZA」を用いた次世代展示ガイダンスの実証実験を実施
XRグラス「MiRZA」を用いた次世代展示ガイダンスの実証実験を実施
カディンチェ株式会社は、2025年11月25日(火)に認定NPO法人アルテピアッツァびばいのご協力のもと、「スマートグラスで体験する作品展示ガイド実証実験」を北海道美唄市 安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄にて実施しました。

本実証実験では、弊社が提供するMR体験統合管理システム「Kadinche Layerd®︎」および、NTTコノキューデバイスのXRグラス「MiRZA®(ミルザ)」を使用した、美術館・博物館向けの次世代展示ガイドシステムの体験設計を行い、安田侃氏の彫刻作品をさらに楽しむための作品展示ガイドを提供しました。
また、MiRZA内で動作するアプリケーションでは、自己位置推定技術としてImmersal社のVPS (Visual Positioning System)であるImmersal SDKを使用し、館内の位置や展示物を高精度に認識できます。


実証実験は事前に招待された関係者の参加のもと行われました。鑑賞後のアンケートでは
などのコメントが寄せられ、彫刻作品鑑賞の新たな可能性や、次世代の展示ガイド体験の利便性や有用性などを感じて頂きました。


MR体験用のオブジェクトの設置などを簡単にブラウザ上で編集できるシステムとして、美術館、博物館などにも活用いただけやすいよう、学芸員にも操作しやすいワンストップシステムとして開発されました。
管理PCからMRオブジェクトの設置や編集、MR体験用の複数台MRゴーグルやスマートフォンに対し状態監視等の管理が可能なMR体験統合管理システムです。
Kadinche Layerd®では、次世代の新しい展示や来場体験の更なる拡張、他にも様々な事情で実展示できないものや、デジタルアーカイブされている貴重な資材などを展示することが可能です。

アルテピアッツァ美唄は北海道美唄市にある野外彫刻美術館です。美唄市と地元出身の世界的彫刻家・安田侃氏が、閉山になった炭鉱の小学校跡地に1992年にオープンし、今なお創り続けています。
安田侃氏による大理石やブロンズの作品40点余りが屋内外に展示されており、木造校舎の2階部分は当時の面影を残す教室に彫刻が展示されたギャラリーになっています。旧体育館を改装したアートスペースや、大理石で作られた屋外の石舞台では、コンサートや舞踊、講演会などが開かれています。炭鉱住宅街跡に再生された木々茂る山々や清流に囲まれた空間では、彫刻と調和する四季の移り変わりを満喫できます。
イタリア語で芸術広場を意味するアルテピアッツァ。そこでは現代彫刻が自然と深く調和し、人々を魅了します。アルテピアッツァ美唄は自然、人、芸術の新しいあり方を提示しています。
場所:〒072-0831 北海道美唄市落合町栄町 安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄
実施日時:2025年11月25日(火)
実施主体・システム開発:カディンチェ株式会社
体験デザインディレクション:sabakichi / Yuki Kinoshita (Domain)
技術協力:株式会社NTTコノキュー
協力:認定NPO法人 アルテピアッツァびばい、ポートヘフナー株式会社(美唄おしごとひろば びーさて)
※本取り組みの一部は、公益財団法人東京都中小企業振興公社「デジタル技術を活用した先進的サービス創出支援事業」および、 JST CREST JPMJCR22M4 の活用により行われています。