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富士山溶岩流3Dシミュレータを開発・デモ発表しました

2025
12

R&D
XR Contents
CLIENT

カディンチェ株式会社は2025年12月3日(水)に山梨県の河口湖湖畔で開催された「令和7年度富士山火山防災対策防災実動訓練」に参加し、「やまなし火山防災イノベーションピッチコンテスト2025」に採択されて富士山科学研究所とともに開発を進めてきた溶岩流シミュレーションのデモンストレーションを行いました。

本3Dシミュレータでは、3次元地形データや衛星画像の上に溶岩流シミュレーションデータを可視化することで、自由視点で時系列的に溶岩流の到達地点を確認できるアプリになっています。

本シミュレーションはWindowsやMacにて実行可能なアプリケーションとして実装しています。富士山やその周辺の3次元地形データや街の衛星画像を3Dの自由視点で見られます。視点の移動にはキーボードやマウスを利用しており、上下左右前後移動できるようになっています。従来の紙のハザードマップとの違いは、自由に場所を移動でき、かつ拡大・縮小・俯瞰等も可能なことです。

溶岩流のシミュレーションデータ自体は、富士山科学研究所に提供いただいたもので、それを時系列的に流していき、また時間経過に応じて色を変えています。コマ送りの間隔については、噴火直後から噴火発生3時間までは15分単位、その後24時間後までは1時間単位、その後は6時間単位で丸3日間の経過を可視化しています。スライダーを操作することで、指定の時間帯まで時間移動できます。

家マークのホームボタンを押すと、山梨県富士吉田合同庁舎の位置をハイライト表示するようにしています。3つの建物は特別に3Dモデルを配置しており、画面左側が合同庁舎、その隣が富士吉田市立吉田中学校、そして右側が富士急の富士山駅と電車になっています。この溶岩流パターンによると、溶岩流発生から6時間で駅付近まで到達することがわかります。

ホームボタンの右隣のボタンを押すと多画面表示・マルチビューに切り替わります。画面右側に3画面追加され、上段は北を上にして上空から見た表示、中段は下側が富士山で合同庁舎までの全体像を表示、そして下段では富士山も視野に入れた表示にしています。3次元データを使用していることから、自由に視点を移動した可視化が可能です。

カメラマークのボタンを押すと、さきほど多画面表示で表示されていた地点を含む、いくつかの地点への移動ができるようになっています。

3本線のボタンを押すと、溶岩流の色表現に関する説明を表示します。この色の指定はドリルマップの色指定に合わせており、時間に応じて赤、オレンジ、黄色、薄緑、緑、青、水色になります。

今回は富士吉田合同庁舎が特に影響される小規模噴火の噴火口に特化した説明をしましたが、大規模噴火・中規模噴火・小規模噴火でその他の噴火口も同様に3Dでの可視化は可能です。また今回は溶岩流を可視化対象にしましたが、同じような手法を用いることで、火砕流や融雪型火山泥流に対応することもできます。今後はニーズに応じて、アプリケーションの改善や潜在的なユーザへの提供に向けた活動を展開したいと考えています。

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様々な定義がされていますが、一言でいうと、「デジタル世界と現実世界のより深い融合」と言えるでしょう。

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