
Kadinche Layerd®:MR体験統合管理システム
Kadinche Layerd®は、MR(複合現実)技術を用いることで、現実の展示場では設置が難しいオブジェクトや、従来の音声ガイドでは難しかった拡張性の高い来場体験を提供します。

<Kadinche Layerd®︎とは?>
管理PCからMRオブジェクトの設置や編集、MR体験用の複数台MRゴーグルやスマートフォンに対し状態監視等の管理が可能なMR体験統合管理システムです。
Kadinche Layerd®で次世代の新しい展示や来場体験の更なる拡張、他にも様々な事情で実展示できないものや、デジタルアーカイブされている貴重な資材などを展示することが可能です。
<ワンオペレーションで完結>
管理画面(または管理PC・ブラウザ)から、直感的かつ簡単な操作で、お好みの場所に3Dオブジェクトを自由に配置できます。また、展示用の3Dオブジェクトや館内の3Dモデルは、管理画面からいつでも自由にアップロードが可能です。
外部業者への依頼が不要になるため、これらの編集・管理作業を自社内で完結できるため、外部業者への発注コストや時間を節約できるだけでなく、独自性や柔軟性を持った施策をスピーディに展開できます。


<フレキシブルなコンテンツ連携>
MRゴーグルやスマートフォンを通じて表示される3Dオブジェクトは、管理PCで表示タイミングを細かく調整可能です。これにより、現実側の展示物の動きやタイミングに完全にシンクロさせたコンテンツ表示が自由に実現できます。
従来のQRコードを読み込んだり、展示番号を押したりしてオーディオガイドを聞くシステムとは異なり、VPSを活用することでシステムが館内の位置やユーザーが見ている展示物を自動で認識します。
Kadinche Layerd®︎で、次世代技術を活用した独自の展示体験を創り出してみませんか?
【導入するために必要なもの】
・管理者用(制御用) 端末:PC(Windows、Mac)
・MRヘッドセット(MR HMD):Microsofot HoloLens 2, MiRZA, Magic Leap 2(対応予定)
・その他、スマートフォン(対応機種等、ご相談ください)
※3Dモデルの新規作成などが必要な場合は、弊社でサポートが可能です。専門チームがお客様の運用を丁寧にサポートいたしますので、ご安心ください。
XR グラス「MiRZA®(ミルザ)」
Kadinhce Layerd®︎では、NTTコノキューデバイスのXRグラス「MiRZA®(ミルザ)」を使用することもできます。
MiRZA内で動作するアプリケーションでは、自己位置推定技術としてImmersal社のVPS (Visual Positioning System)であるImmersal SDKを使用し、館内の位置や展示物を高精度に認識できます。


<導入実績>


2025年11月
安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄(実証実験)
弊社が提供するMR体験統合管理システム「Kadinche Layerd®︎」および、NTTコノキューデバイスのXRグラス「MiRZA®(ミルザ)」を使用した、美術館・博物館向けの次世代展示ガイドシステムの体験設計を行い、安田侃氏の彫刻作品をさらに楽しむための作品展示ガイドを提供しました。
【credit】
実施主体・システム開発:カディンチェ株式会社
体験デザインディレクション:sabakichi / Yuki Kinoshita (Domain)
技術協力:株式会社NTTコノキュー
協力:認定NPO法人 アルテピアッツァびばい、ポートヘフナー株式会社(美唄おしごとひろば びーさて)

2023年11月
歌舞伎座ギャラリー
令和5年度日本博2.0にてインバウンド対策型企画展「ようこそ歌舞伎座へ。」でへ展示されるMixed Reality展示コンテンツの制作開発を実施しました。
歌舞伎座ギャラリーの展示では、歌舞伎座の歴史や歌舞伎の楽しみ方などを多言語で閲覧可能。
また、歌舞伎座ギャラリーの「木挽町ホール」ではMRヘッドセットのHololens2を使用し、空間に浮かぶ多言語字幕やバーチャル演出など、新しい観劇試聴体験を提供しました。
【credit】
MRコンテンツ制作:松竹株式会社
楽曲制作:松竹ショウビズスタジオ株式会社
字幕制作:株式会社イヤホンガイド
MRデザイン、CG制作:株式会社HERE.
システム開発:カディンチェ株式会社


2022年10月
松竹座『時超輪廻古井処(ときをこえりんねのふるいど)』
松竹座で公演された日本怪談(Jホラー)歌舞伎 貞子×皿屋敷 『時超輪廻古井処(ときをこえりんねのふるいど)』で、MRヘッドセットを装着して歌舞伎公演を鑑賞する体験会を実施。
舞台上の歌舞伎公演に重ねてMRヘッドセットのHololens2に表示される字幕解説や映像演出を表示するためのソフトウェアや、複数人で同時に体験するための、同期制御のシステムについて、開発協力を行いました。
【credit】
歌舞伎製作 :松竹株式会社
MRコンテンツ制作 :松竹株式会社
字幕制作 :株式会社イヤホンガイド
MRデザイン、CG制作 :株式会社HERE.
システム開発 :カディンチェ株式会社
機材協力 :日本マイクロソフト株式会社

2022年9月
水木しげる記念館(実証実験)
水木しげる記念館と水木プロダクション協力のもと、MRヘッドセットのHololens2を用いた展示ガイドコンテンツ「妖怪めがねの異界案内(ガイド)」の実証実験を水木しげる記念館(鳥取県境港市)にて実施しました。
【credit】
主催:水木しげる記念館
開発:カディンチェ株式会社
クリエイティブディレクション:sabakichi (Domain)
技術協力:日本マイクロソフト株式会社、Immersal
協力:水木プロダクション
Kadinche Layerd®で実現できること
Kadinche Layerd®を利用すれば様々な分野や施設で+αの表現を実現することが可能です。
①劇場・舞台
「斬新な演出や多言語対応のために」
劇場で舞台芸術や伝統芸能を観劇しながら、その公演にあったデジタルの演出や解説を楽しめます。
登場人物の紹介、あらすじ、歌詞、美術セットや場面の説明など、舞台上で起こっていることをよりわかりやすくするためにビジュアル解説を加えられます。字幕や音声ガイダンスを外国語対応することで、舞台は日本語のまま、インバウンド・外国人のお客様にも楽しんでいただける公演制作も可能になります。

②博物館・美術館
「追加解説や多言語対応のために」
博物館や美術館では館内のスペースなどの制約から、さまざまな興味や理解度を持つお客様に対して十分な説明ができるとは限りません。また、展示物周辺が説明の文字だらけになることは、来場体験としても良くないかもしれません。
そこで来訪者にMRヘッドセットを貸し出して、そのヘッドセットからビジュアルとオーディオを用いて、追加の解説や外国語での説明を提供するのはいかがでしょうか。

③球場・スタジアム
「リアルタイムでリッチなゲーム表現のために」
野球などのスポーツ観戦をしながら、さっき打った打球の軌道やリアルタイムなゲーム進行状況、選手動向などがその場でアーカイブされたものを視聴できます。
また、MRゴーグルの使用が難しい野外のスタジアムでもスマホアプリを用いることでスポーツスタジアムにレイヤーする形でリアルタイムなゲーム情報などをダイナミックに表現、演出が可能です。
お見積り等、気になることがございましたら何でもお気軽にご連絡ください。

