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大阪大学 山口研究室様:3面イマーシブシアターの構築および、研究プロジェクト紹介用のイマーシブ映像コンテンツの制作を実施しました

2026
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R&D
CLIENT

カディンチェ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:青木崇行)は、大阪大学山口研究室が推進する「低軌道衛星による次世代通信プロジェクト」に関連して、研究棟に設置される3面イマーシブシアターの構築、ならびに同シアターで投影される、プロジェクト紹介のためのイマーシブ映像コンテンツの企画・制作を実施しました。

映像の内容

本映像は、大阪大学山口研究室の研究プロジェクト——低軌道(LEO)における大規模な衛星フォーメーションフライト技術と、それが拓く次世代の非地上系通信(NTN)の可能性——の紹介のために制作したものです。超小型衛星がオーケストラのように連携する「フォーメーションフライト」の説明から始まり、10万機規模の衛星群の挙動を精密に再現する統合シミュレーションの仕組み、そして衛星と地上端末の直接通信(D2D)がもたらす社会的インパクトまでの一連のシーンから構成されています。宇宙に構築される新たな通信インフラが山間部・離島・災害現場でのつながりを支える未来像を、3面スクリーンの没入感を最大限に活かしたイマーシブ映像として制作しました。

映像制作プロセス

シナリオ制作:学術文書から「映像の言葉」への翻訳

制作の出発点は、山口研からご提供頂いた学会での講演原稿(専門家向け)です。専門的な内容を映像のシナリオに落とし込む工程において、生成AIによる助けを借りつつ、一般視聴者にも伝わるストーリーの流れとして再構成した「叩き台」を短時間で作成。その後、研究者によるフィードバックを頂いてシナリオを繰り返しブラッシュアップし、最終的な絵コンテを作成しました。学術的な正確さを担保しつつ、視覚的な没入感を生む語り口へと変換する過程においては、「翻訳者」としての生成AIがクリエイティブな判断にリソースを集中できる環境を生み出しました。

映像素材生成:複数のAIツールを組み合わせたハイブリッドワークフロー

映像素材の生成にあたっては、Gemini・Vidu・Kling AI等の生成AIツールが使われています。特に、宇宙空間や衛星コンステレーション、山間部での通信シーン、近未来の都市・自動運転の情景など、実写撮影が困難なシーンではAIツールが役立ちました。

制作者の意図とズレない生成結果を得るために、1クリップあたり3〜5秒程度の短い素材を多数生成し、それらを編集でつなぎ合わせるアプローチを採用しました。長尺の生成を一度に試みるよりも品質が安定し、イメージしている構図・カメラワークに近い素材を複数の候補の中から選定できます。生成素材に写り込む不要な要素の除去や、静止画素材の動画化など、各シーンの要件に応じてツールを使い分けるハイブリッドなワークフローを構築しました。

高解像度対応:8000ピクセルにAIアップスケーリングで挑む

3面シアター全体の投影解像度は、横方向で約8,000ピクセル(8K)に及びます。現時点の生成AI動画ツールでは、この解像度要件を満たした素材を直接出力することができないため、生成した素材を高解像度化するAIアップスケーラーを導入しました。生成AIによる映像制作と、アップスケーリングツールによる高解像度化を組み合わせることで、大スクリーンでの視聴に耐えうる映像品質を担保することができました。

編集工程:色調統一と3面スクリーン配置への最適化

複数の生成AIツールに由来する素材は、それぞれ色調・明度・カメラワークに差異があります。視覚的な一貫性を担保するため、編集段階では調整レイヤーを全体に適用して色味を統一するとともに、素材同士が隣り合う場合に方向や色温度が不自然にならないよう配置を工夫しました。

3面シアター特有の視覚設計も重要な課題でした。左右スクリーンが斜めに配置される構造上、テキストを画面左右の端に配置すると視認性が大きく損なわれます。また、スクリーン間の物理的な境界線も見えやすいため、テキストや主要な情報は中央スクリーンを基準に内側へ寄せる方針を採用しました。また、事前に3Dシミュレーションソフトを用いて仮想空間上でシアターを再現し、投影環境での見え方をある程度把握した上で、実際に大阪大学吹田キャンパス内に施工中のシアターに赴き、複数のテキストサイズやレイアウトパターンを投影して効果を確認し、最終的な視覚設計を決定しています。

AIナレーション生成:学術的正確さへの柔軟な対応

ナレーションはすべてAIによるテキスト読み上げ(TTS)によって生成しています。学術分野での映像制作においては、専門用語の読み方やテロップの表記について内容の正確さを期す必要があります。AIによるナレーション生成を採用することで、納品の直前までお客様によるレビュー結果を取り込み、学術的な正確さを向上させる事ができました。発音(イントネーション)の安定性や声質の一貫性については一度で正しい出力結果が得られる訳ではなく、試行錯誤を重ねつつ最適なものを選定するプロセスが必要でした。

3面イマーシブシアターの設計・構築

本映像を投影する3面イマーシブシアターは大阪大学吹田キャンパスに設置されており、三方のスクリーン(各W2,400×H2,700mm)にエプソン製4Kプロジェクター(EB-L795SE)を3台天吊り配置した構成です。映像信号はHDMIトランスミッター(VE801T)を介して各プロジェクターへ伝送し、マトリックススイッチャー(VM6404HB)による柔軟な映像切り替えを可能としています。本シアターの設計・施工については、三友株式会社様にご協力を頂きました。

弊社におけるイマーシブコンテンツ開発について

カディンチェでは、本案件のような学術研究機関・産業分野向けのイマーシブ映像コンテンツの企画・制作から、3面シアターをはじめとする没入型映像空間の設計・構築まで、XR・AI技術を活用したコンテンツ開発業務を一貫してお引き受けしております。研究論文や専門資料の内容を踏まえて正確な映像化を行うためのワークフローの構築から、大型スクリーンへの投影を前提としたイマーシブコンテンツの制作まで、ご要件に合わせてご提案いたします。ぜひお気軽にお問い合わせください。

VR MetaverseTECHNOLOGY

様々な定義がされていますが、一言でいうと、「デジタル世界と現実世界のより深い融合」と言えるでしょう。

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Ultra High Resolution & 360 (PanoPlaza)TECHNOLOGY

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